2015年度入試概況「2015年度公立高校入試 各校選考基準公表される」

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選考基準全体動向

※全日制高校の第1次選考について

1次比率変更はわずか

調査書・学力検査・面接の比率の組み合わせは全部で15パターン。採用されたのは昨年と同様9パターンでした。最も多いのは調査書と学力検査が4割のバランス型で、今年新たに4校が採用、全体の48％を占めます。昨年11校が1次選考の比率を変更しましたが、今年は5校にとどまっています。
また、第2次選考の比率を変更したのは希望ヶ丘、鶴見、荏田(体育コース)の3校で、いずれも学力検査の比率を上げています。

重点化は1増5減

調査書では各教科の数値を3教科まで2倍を限度に、学力検査では2教科まで2倍を限度に重点化できます。第1次選考でこの重点化を行うのは、川崎北が新たに加わる一歩、昨年から5学科・コース減った59学科・コース（全体の29%）です。新城・二俣川看護福祉(看護・福祉)・横浜南陵(一般・健康福祉)が廃止しました。

重点化の例

特色検査は0増3減

特色検査を実施するのは27学科・コースです。厚木東と二俣川看護福祉(看護・福祉)が自己表現検査を廃止しました。

特色検査実施校(クリエイティブスクール除く)

自己表現検査

横浜緑ヶ丘・横浜翠嵐・希望ヶ丘・光陵・柏陽・湘南・平塚江南・厚木・神奈川総合(国際文化)・小田原・市立横浜サイエンスフロンティア・市立南・西湘(理数)・津久井(福祉）

実技検査

市立川崎総合科学(デザイン)・市立横浜商業(スポーツマネージメント)・白山(美術)・荏田(体育)・上矢部(美術陶芸)・山北(スポーツリーダー)・厚木北(スポーツが科学)・市立橘(スポーツ)・市立戸塚(音楽)・横浜国際・弥栄(音楽専攻・美術専攻・スポーツ科学）

県立・市立進学重点校の動き

県立・市立進学重点校は昨年と変更なし

県立進学重点校は18校、横浜市立進学指導重点校は4校指定されています。このうち特色検査実施校は、半数以上にあたる12校です。
特色検査得点は調査書・学力検査・面接得点（計1000点満点）に加算されるため、たとえば調査書の比率が3割であっても実際はした表のように下がることになります。
県立・市立進学重点校で実施される特色検査は、光陵のスピーチ、横浜国際の英問英答以外すべて教科横断型のペーパーテスト、いわば適性検査の公立高校版です。 その「評価の観点」でほぼ共通するキーワードは「思考力」「表現力」。共通の検査でもそれらは今まで以上に重視されています。まずは各教科の知識と知識を活用する力をつけ、かつて独自入試が中学生の学力到達目標であったように、特色検査を到達目標にすえて学習をすすめたいものです。

市立南高校の特色検査 検査概要の表記変更

面接トピックス

比率は０増4減

面接の比率を変更したのは磯子工業の４学科で、いずれも3割から2割に減らしました。比率３を採用するのは小田原城北の4学科と川崎市立商業ビジネス教養、市立川崎生活科学・福祉、平塚湘風、金沢総合、厚木北スポーツ科学の10学科コースのみとなりました。また比率4は市立橘スポーツ科のみです。
学校ごとの観点を変更したのはのべ15にとどまり、昨年の31から大幅に減りました。2回の面接を通して、おおよそスタイルが定まってきたようです。
面接得点も開示されるようになり、より透明性が高まった面接。まずは公表された志望校の面接の評価の観点をしっかりと確認しましょう。

制度を味方に

各高校が公表した選考基準では、注目すべき大きな変更はごく一部の高校に限られ、多くは初年度を踏襲する選考基準となりました。２学科・コースを新たに加 え全日制高校は全204学科・コースで生徒募集を行います。志望校選びに「早すぎる」はありません。中学1年生であっても、どんな高校がどんな特色を持っ ているのか、自分が興味を持てる、目標となる高校はどこか、ぜひ関心をもって調べてみましょう。