中萬学院グループ - 神奈川県・横浜市の学習塾・進学塾

CG’s EYE

2018年トピックス

No.041 2018年12月28日

今回のCG’s EYEは、2018年の主なできごとを振り返ります。

県内入試を振り返る

編集員 【編集員】

異常気象や予断を許さぬ国際情勢、メディアをにぎわす事件・事故と、2018年はいろんなことがありました。教育界も新学習指導要領の先行実施などさまざまな変化があった年です。

編集長 【編集長】

ということで、まずは数字で振り返る2018年県内入試。クイズ形式でいってみよう。
問:次の数字は何の数字でしょう?
①8万6千人 ②5.78倍 ③2.34倍 ④1.19倍 ⑤41.8点

編集員 【編集員】

県内入試に関するクイズとは言え、正解できるのは問題作った人だけですよ(笑)。①は合格者数か受験者数だと思いますが、県内公立中学3年生は7万人いませんし…。

編集長 【編集長】

①は県内公立中高一貫校、私立中学校、全日制公立高校の受験者数合計。県内5校ある公立中高一貫校受検者が3,932人、県内私立中学校59校232の入試のべ受験者が3万1千人あまり、全日制公立高校受験者数が5万1,369人だった。

編集員 【編集員】

ということは②~④はそれぞれの実質倍率ですね。②が公立中高一貫校、③が私立中学校、④が全日制公立高校です。

編集長 【編集長】

正解。私立中学校の受験者数と倍率は、3月24日時点で公表されている学校を集計したので若干のずれがあることは了解いただきたい。⑤のヒントは公立高校入試。

編集員 【編集員】

社会の合格者平均点ですね。理科も得点率5割を切りました。マークシート式になって2回目の入試でしたが、英語以外は軒並み平均点が下がりました。

編集長 【編集長】

正解。かつては全国的に見て易しい出題だったけれど、2013年度から始まった現在の入試は、むしろ難度の高い出題になっている。問題が「知識再生型」から「知識活用型」へ変化したことが、得点率に如実に現れているね。次に2019年度高校入試に関するアレコレをやはりクイズ形式で。
問:次の数字は何でしょう?
①4+13 ②79.0%

進学重点校と進路の多様化

編集員 【編集員】

高校入試に関すること、となれば答えは簡単です。①は県立学力進学重点校指定校4校とエントリー校13校のことですね。厚木・湘南・柏陽・横浜翠嵐が本指定、残り13校は以前の学力向上進学重点校エントリー校です。トピックは何といっても、2020年度入試で全校特色検査を共通問題・共通選択問題で実施するという点です。

編集長 【編集長】

特色検査に振ってくれてありがとう。県立高校改革実施計画素案が公表されたのは2015年9月。そこには学力向上進学重点校指定の指標について「特色検査の実施」が盛り込まれていたけれど、それが12月公表では外され、翌年1月に正式決定した経緯があった。特色検査問題の作成には相当の労力がかかるので、共通問題・共通選択問題を作成することでエントリー校含む全校実施を実現しようということだと思われる。

編集員 【編集員】

評価の観点も4観点が示され、各校が選択するかたちになっています。「創造力及び想像力」がどのような出題で見られるか注視しているところです。

■2019年度共通問題・共通選択問題による特色検査評価の観点

学校評価の観点 湘南 横浜翠嵐 厚木 柏陽 希望ヶ丘 平塚江南 横須賀
創造力及び想像力        
科学的思考力・判断力・表現力      
論理的思考力・判断力・表現力
情報活用能力

(県教委資料をもとに中萬学院作成)

編集長 【編集長】

神奈川を代表する県立高校が特色検査という教科横断型の出題でこれらの力を測るというのは、まさに時代の先端を行く検査だと思う。②の答えは分かるかな?

編集員 【編集員】

これは記憶に新しいです。公立中学3年生の進路希望調査で、全日制公立高校進学を希望する割合です。10月調査になって以来、過去最低でした。

編集長 【編集長】

前回のCG’s EYEで扱ったばかりだったね。一方、全日制私立高校進学希望は10年ぶりに11%台となり、通信制進学希望は調査開始以来初めて2%台となった。加えて、居住地域外の公立高校を希望する割合が過去最高となった。数十年前の高校進学は学区内で序列化された全日制公立高校普通科のどこを受験するか、というシンプルな構図だったけれど、時代の変化とともに多様化してきていることが分かる。

国際バカロレアと「Society5.0」

編集員 【編集員】

CG’s EYEで扱った国際バカロレアと「Society5.0に向けた人材育成」は2019年以降も注視したいところです。

編集長 【編集長】

そうだね。2018年4月に一条校(卒業認定のある学校)県内初となる国際バカロレア(IBコース)が法政大学国際高校でスタートした。tvk「CHUMAN進学ナビステーション」でも紹介したけれど、国際標準の教育という点で魅力あるコースだ。2019年4月には県立横浜国際高校にIBコース(仮称)がスタートする。どんな生徒が集まってくるのか今から楽しみだね。そして6月に文科省が公表した「Society5.0に向けた人材育成」。求められる人材のキーワードは「創造する人材」だ。

■Society5.0と学校ver.3.0

■Society5.0と学校ver.3.0

編集員 【編集員】

個人的にはWWL(ワールド・ワイド・ラーニングコンソーシアム)構想が楽しみです。高校生6万人あたりに1カ所開設され、「グローバル・イノベーティブ人材の育成」を目指すものです。選抜された高校生にいわゆるエリート教育を施そうというわけで、中学生の目標の一つになるかもしれません。

編集長 【編集長】

この壮大な構想が果たしていつ実現するかは、全くもって分からないけれど、従来の枠にとらわれない学びの場が提起されたことは画期的だと言えるね。

英語教育改革の進行

編集長 【編集長】

最後に2018年から先行実施が始まった小学校英語教育と大学入学共通テストでの英語4技能評価について振り返っておこう。

編集員 【編集員】

CG中萬学院Jコースの英語授業を見学すると、コミュニカティブであると同時に、中1内容に踏み込んでいることが分かります。タブレット端末を使った家庭学習も生徒は楽しみながら取り組んでいるようです。

編集長 【編集長】

新学習指導要領では、これまで小学校5・6年生で行っていた外国語活動が3・4年生に下りて、5・6年生では教科として英語を学習する。中学・高校卒業時の到達目標はCEFR4技能5領域に基づき設定される。新学習指導要領で学んだ子どもたちが大学受験をする2024年度からの大学入学共通テストでは、英語4技能は認定した民間試験結果のみを見る、としている。

編集員 【編集員】

2020年度からの大学入学共通テストでの認定試験結果について、東京大学や京都大学は合否に利用しない、という方針を発表しました。英語4技能重視がトーンダウンした感があります。

編集長 【編集長】

確かに報道の見出しだけでは、そう見える向きもある。でもCEFRによる英語4技能評価という方針そのものに異が唱えられているわけではない。東京大学の出願要件を見てみよう。

■2021年度東京大学一般入試における出願要件の追加について(2018年9月25日東京大学入試監理委員会)より抜粋及び要約
【1】 基本方針 従来の出願要件に加え、次の(1)~(3)のうちいずれか1つの書類の提出
(1) 民間認定試験CEFR_A2レベル以上の成績
(2) CEFR_A2レベル以上に相当する英語力があることが明記された調査書等、高校による証明書類
(3) 上記が提出できない者は、事情を明記した理由書

(3)は過年度生への措置で、(1)(2)ではCEFR_A2レベルの英語力を出願要件にしていることが分かる。A2レベルは英検®では準2級レベル、現在の学習指導要領に照らし合わせたレベルといえる。これはあくまで「出願要件」で、そもそも東大受験者ははるかにその上のレベルで戦うわけだ。その点について、【2】出願要件追加の理由と趣旨に次のように記載されている。

(前略)ここで求められているのは入学後の教育を受けるために必要な、かなり高いレベルの総合的な英語力であり、本学の一般入試では第2次学力試験でこれを問うことになりますが、東京大学としてはその前段階として、基礎となるバランスのとれた英語力を原則的にすべての入学志願者に求めたいと考えています。…(中略)2021年度一般入試ではCEFRのA2レベル相当以上をその目安とします。

そして「かなり高いレベルの英語力」について脚注では、入学後に行われる教育プログラムにはCEFRのB1レベル相当以上、あるいはB2レベル相当以上程度の英語力をするものが多くなっている、とある。

編集員 【編集員】

高いレベルでの英語4技能が求められているということですね。CEFR_B2は英検®準1級レベルです。英検®協会HPには「抽象的で複雑な話題の要点を理解し、幅広い話題について自然なやりとりができる」とありました。

編集長 【編集長】

合否の資料に使われない、ということだけで英語4技能重視がトーンダウンした、と思ったらたいへん怖いことだ。自分の英語力がCEFRではどの位置にあるのかをつかみ、求められる水準まで高め伸ばすことは中高生にとってきわめて重要だ。それには英検®をはじめ、認定試験を活用するのがいちばん取り組みやすいよね。先ほどのWWL構想しかり、外国人学生と英語で授業を受けたりディスカッションしたりすることは、ごく日常的な学生の学びの姿となっていくし、すでにオールイングリッシュの授業を実践する大学・学部は多くある。何せ教育の世界共通語は英語だからね。

編集員 【編集員】

今の子どもたちはインターネットを通じ気軽に英語に触れることができます。その利点をおおいに活用して「英語で困らない」人になってほしいと思います。

編集長 【編集長】

きれいにまとめてくれてありがとう。2019年もよろしくお願いします。

※英検®は公益財団法人日本英語検定協会の登録商標です。

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