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CG’s EYE

県内公立中学3年生6万8千人の進路希望状況

No.040 2018年11月30日

今回は県教委の公表した進路希望調査結果を見ていきます。

全日制公立高校進学希望者は10月調査開始以来過去最低に

県教育委員会は公立中学3年生を対象に毎年進路希望調査を実施しています。10月20日に実施されるようになったのは1994(平成6)年からです。その結果を追っていくと、今年はいくつかのトピックスを挙げることができます。まず【1】から見ていきましょう。

【1】公立中学校卒業予定者数と全日制公立高校進学希望率の推移

県内公立中学3年生数のピークは1987年。卒業予定者数は12万2,070名でした。1994年調査時の公立中学校3年生卒業予定者数は8万6,216名ですから、わずか7年で3割減少しています。今年は6万8,702名ですから、約四半世紀の間に2割近い減少ということになります。
一方、全日制公立高校への進学希望率は2007年のみ79.9%でしたが、それ以外は軒並み8割を超え「8割が希望して進学できるのは6割」というのが、県内公立高校入試の実際です。ところが今年の調査では、全日制公立高校進学希望率は過去最低の79.0%となりました。

通信制進学希望が過去最高、私立進学希望は復調?

【2】は定時制、通信制、県外含む全日制私立への進学希望率の推移です。全日制私立高校進学希望は調査開始から10%台を維持するも、2009年から6年間は10%を割っていました。2015年からは10%台を回復し、今年は約10年ぶりに11%台となりました。実際の進学率は公立高校受験不合格者が進学するため例年3割近くになりますが、希望率の上昇から、私立の復調をうかがうことができます。
一方、希望率上昇が顕著なのが通信制です。調査以来初めて2%台となりました。学びたい内容も学び方も「多様化」する時代にあって、積極的に通信制を選択するご家庭も増えてきているのではないかと思われます。

【2】定時制、通信制、全日制私立高校の進学希望率の推移

エントリー校含む進学重点校の平均希望倍率は1.73倍

現在、学力向上進学重点校の指定は厚木・湘南・柏陽・横浜翠嵐の4校。加えて13校がエントリー校となっており、要件を満たした高校を順次本指定することになっています。その17校の希望倍率の状況が【3】です。17校の平均希望倍率は1.73倍と、普通科平均希望倍率1.27倍を大きく上回っており、中3生の目標校となっていることがうかがえます。

【3】進学重点校・エントリー校の希望倍率

高校 定員 希望者 希望倍率 2018実質倍率 2018定員
湘南 358 842 2.35 1.37 358
横浜緑ヶ丘 278 648 2.33 1.60 278
横浜翠嵐 358 792 2.21 1.83 358
  多摩 278 602 2.17 1.69 278
  鎌倉 318 634 1.99 1.17 358
柏陽 318 573 1.80 1.27 318
  大和 278 500 1.80 1.44 278
  光陵 278 458 1.65 1.44 278
  川和 318 521 1.64 1.46 318
  横浜平沼 318 521 1.64 1.24 318
厚木 358 577 1.61 1.23 358
希望ヶ丘 358 574 1.60 1.35 358
  相模原 278 406 1.46 1.27 278
  小田原 318 459 1.44 1.28 318
  茅ヶ崎北陵 278 378 1.36 1.21 278
平塚江南 318 365 1.15 1.29 318
横須賀 278 311 1.12 1.16 318
  17校計 5,286 9,161 1.73 1.37 5,366

…共通問題・共通選択問題による特色検査実施
…特色検査実施

普通科の4校に1校以上が定員割れ、一方2倍以上が10校

今回の希望校調査で定員に満たなかった普通科は35校に上り、普通科119校の29%、4校に1校以上が定員割れとなりました。一方、2倍以上となったのが進学重点校・エントリー校の湘南・横浜緑ヶ丘・横浜翠嵐・多摩、県立の神奈川総合・上溝・座間、川崎市立の橘・幸、横浜市立の金沢でした。このように高校によって希望者数に違いが出る背景には全県1学区制があります。倍率2倍を超えた市立3校は市内全域学区ですが、以前は横浜市は6学区、川崎市は2学区制でしたから広域です。【4】は地域ごとの希望校流入出をまとめたものです。居住地域外の高校を希望する生徒の割合は、全県1学区制になって過去最高となりました。自分の行きたい高校を広域から選べる制度を活用していることがうかがえます。

【4】2018年11月市区町村別希望状況 生徒移動数

多様化する進路希望

神奈川県の公立中学生数がピークを迎えた頃に高校受験を経験した年代は、現在40代半ば。中学生の子どもを持つ方も多いことでしょう。その当時は「15の春は泣かせない」のスローガンのもと、高校進学希望をかなえることを重視した入試制度でした。入試本番前に選抜資料の7割が決定し、序列化された学区内の高校から半ば自動的に受験校が決定する時代でした。しかし、現在は全県1学区制となり、特色を持った高校を受験生が主体的に選択できる時代です。自分の目指したい道に合った学び方、学ぶ方法を選択することができます。それは言い換えれば、自分の進むべき道を自ら選択し自らの力で道を切り開く必要があるということ。次代を担う子どもたちがまさに「希望」をもって進路選択できるよう、中萬学院グループは応援していきます。

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