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CG’s EYE

国際バカロレアプログラムの魅力~法政大学国際高校取材~

No.038 2018年10月01日

法政大学国際高校

国際的に認められた2年間の教育プログラム「国際バカロレア・ディプロマ・プログラム(IBDP)」。海外大学の入学資格が得られるというだけでなく、その国際標準の教育内容にも注目が集まっています。
9月12日(水)、神奈川県初の日本の高等学校の修了資格が与えられるIBDP認定校(一条校)である法政大学国際高校へ、tvk「CHUMAN進学ナビステーション」の取材とあわせて伺いました。

いま求められる真の「学び」とは~和仁校長先生インタビュー~

和仁校長先生1

ご存知の通り明治時代以来の日本の学校教育では、いかに教えられた内容を正しく暗記できるかが重視され、学校生活においても「多少理不尽なことでも我慢することこそが社会性である」と捉えられてきました。そういった学びもある時代では必要でしたが、これからますますグローバル化が進み、国内・国外を問わず多様な人たちと接して共に何かを創り上げるためには、やはり知識を活用して考える力、「正しさ」とは何かを常に考え、取り組む力が必要です。
IBのカリキュラムとはまさにその力を培うものです。一方的に教え込まれるのではなく、相互に探究をするなかで学び、新たなものを身につける。「考え方を学ぶ」ことこそがいま求められている真の学びであり、高校段階でのDPはその中核であるといえるでしょう。

本校は兼ねてより生徒の主体性や自主性を重んじてきました。本校が長らく大切にしてきたものと、IBの「多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する」人材の育成という理念が重なり合い、生徒の自発性のさらなる向上にむけて前進していったのです。IBコースに限らず、たとえば本校のSGHプログラムの一つ「PASS(The Program “Your Awareness Saves Society”)」は、IBの「CAS」というプログラムを参考にしたプロジェクト型の学びであり、全生徒が具体的な社会課題の解決に向けて探究を行っています。

IBの教育は、いわば「世界のどこでも生き抜くための力」を養うものです。IBの学びを礎に、自分の個性も周りの人たちの個性も尊重し、共に協力して「正しいもの」を探究し創り上げる。そんな大人に彼らがなることを願い、本校は取り組んでいます。

和仁校長先生2
廊下に並んだ生徒作成発表資料
廊下にずらりと並んだ生徒作成発表資料

授業見学から見えたもの

IBプログラムは「教え込むのではなく、考え方を学ぶもの」と話す和仁校長先生。実際の授業はどのように進められているのでしょうか。IBコースで学ぶ1年生の授業を見学させていただきました。

最初に見学したのは数学の授業。机を円弧状に並べ、10名ほどの生徒が関数の説明を聞いています。もちろん説明はすべて英語です。真剣に説明を聞いた後、授業のノートを見せ合ったり、タブレットで座標を動かしたり、それぞれ根拠を確認しながら生徒たちは「なぜその式が成り立つのか」意見を交わし始めました。

授業風景1
授業風景2
授業風景3
授業風景4

数学の授業を担当されている河合副校長先生によると、「IBプログラムでは『振り返り』を重んじますが、単に自分で授業内容を振り返るだけではありません。文字や図を交えて相手に伝えようとするなかで、相手の考えを聞き、それに対する自分の意見も生まれます。それによってより深い理解につながっていくのです。また、教員相手ではどうしても生徒は『きっとこちらの意図をくみとってくれる』と思ってしまいますが、生徒同士の議論ではより相手を納得させられるような論理性や根拠が必要です。算術のスキルはもちろん、『人に伝える・説明する』というどのような場面でも役立つ基礎の力も育んでいます」。
互いに議論をしながら疑問に思ったことや自分の考えを自由に話せる、その空気もまたIBコースで学ぶ生徒の特長であると河合副校長先生は話します。

続いての授業は国語、小説「赤い繭」の作品分析に取り組みます。「作品が発表された時代背景から、ここの表現が比喩しているのは……」「時代背景の出典はどこ?」「○○大学の資料にこのような記述が……」「私たちはその文章から別の解釈を……」発表者の生徒以外も、根拠となる出典をあげながら熱く論じます。

授業風景5
授業風景6
授業風景7
授業風景8

議論の様子を見ていると、あくまで先生は進行役であり、意見を交しあうのは生徒たちです。そのねらいを先生に伺いました。「解釈や読解を築く力というのは、教え込むことでは養われません。考えるべき項目を立ててまずは自分で分析を行い、グループでの議論、全体での議論を通して、様々な意見を参考に最終的に個人のコメンタリーを作成する。その過程で自分なりの価値観や、いわゆる「正論」や「常識」にとらわれない自由な感性を育んでいきます。我々教員は、そのためにまずはどのように項目を立てるかなどのアシストをする役割を担っています。そういったところが、一般的な日本の国語の授業と比べて珍しい点だと思いますね」。まさしく“良き先生は良きファシリテーター”ということでしょう。

最後にIBコースの学びについて生徒さんにお話を伺いました。
「いろいろなところに住んでいたり、自分にない経験をしたりしているクラスメートがたくさんいます。話をするなかで、自分では気づきもしなかった視点から意見を得られることもあって、一緒に世界が広がるのを感じます。そういう瞬間がとても楽しいです」。
「コンサルタントという夢に向けて、いわゆるコミュニケーションスキルや論理的思考力を高校生から同時に学びたいとIBコースに入学しました。授業も議論が多くて楽しいですし、この学校で学んだことを仕事で役立てたいと思っています」。
将来は仕事を通じて人の役に立ちたい、そう目を輝かせて話す生徒さんたち。その力強い言葉を胸に取材を終えました。

10月12日(金)放送 tvk「CHUMAN進学ナビステーション」にて取材の様子が放映されます。放送は18時過ぎから5分程度、放送後1カ月間は中萬学院のHPでもご覧いただけます。ぜひご覧ください。

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