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CG’s EYE

新大学入試プレテスト

No.030 2018年02月01日

今回のCG’s EYEは、大学入学共通テストの試行問題(プレテスト)についてみていきましょう。

センター試験、現役志願率は過去最高

【編集員】今年もよろしくお願いします。2018年も横浜市立南高校附属中1期生の大学合格実績、県立学力向上進学重点校の指定、新学習指導要領先行実施など、注目する動きがいろいろある年ですね。

【編集長】そうだね。精力的に取材、広報していこう。まずは去年の宿題から。

【編集員】大学入学共通テストのプレテストの件ですね。その前に今年の大学入試センター試験の志願状況を確認したいと思います。前年より6,704人多い58万2,671人が志願しました。高校等卒業予定者のうちセンター試験志願者の割合を示す現役志願率は、過去最高の44.6%でした。【1】は都道府県別の現役志願率ランキングです。神奈川県は45.1%、15位でした。

【編集長】大学等進学率は全国3位にも関わらず、センター試験現役志願率が全国15位ということは、AO入試や推薦入試の利用者が多いということ。京都府も似た傾向だったね。AO入試や推薦入試では、1年生からの学校成績や活動実績が影響するから、高校入学と同時に「受験生」の意識を持って1日1日を大切に過ごしてほしいね。

【1】2018年度大学入試センター試験現役志願率

順位 都道府県 現役志願率 卒業見込み者数
1位 東京都 58.1 102,353
2位 広島県 55.2 23,407
3位 愛知県 52.5 64,760
4位 富山県 52.1 9,081
5位 石川県 50.7 10,420
6位 山梨県 48.4 8,366
7位 新潟県 47.5 19,353
8位 兵庫県 47.3 46,282
9位 愛媛県 47.1 11,820
10位 栃木県 47.0 17,276
11位 群馬県 46.9 17,285
12位 埼玉県 46.9 56,809
13位 福岡県 46.1 41,682
14位 静岡県 45.6 32,315
15位 神奈川県 45.1 67,185
16位 茨城県 44.9 25,901
17位 奈良県 44.9 12,202
18位 福井県 44.5 7,229
19位 長野県 44.1 18,847
20位 徳島県 44.0 6,257
  全国 44.6 1,061,885

※「現役志願率」:2018年3月高等学校等卒業見込者(現役生)のうちセンター試験に出願した者の割合。

【編集員】大学受験の担当者に聞いたところ、学部人気は「文高理低」と言っていました。新聞等でも同様に報じられています。

【編集長】就職戦線が「買い手市場」の時は理系や資格系が人気になるけれど、今は「売り手市場」。それは日本の人口構造が影響していると言われているから、しばらくは「文高理低」が続くかもしれないね。その一方で、定員超過の入学に対する規制で、特に首都圏の難関上位私大の合格者数絞り込みが生じている。当然「玉突き」が起きるので、受験生にとっては厳しい戦いとなっているとも言える。

プレテストの出題特徴

【編集員】それでは昨年実施されたプレテストについて話題をすすめたいと思います。編集長が注目したのはどんなところですか?

【編集長】まずはさまつなところから。地理B第5問・問4の「すべて選べ」の設問で正解は実は1つ。

【編集員】いじわるですね(笑)。「すべて」の場合は答えが複数ある、と塾で教わりましたよ。

【編集長】確かに!「すべて選べ」はただでさえ数が指定された設問より正答率はグンと下がるもの。今回は焼津港付近に設置された防災施設の写真と設置場所の地図からその施設の目的を「洪水の浸水を防ぐ」「地震による液状化を防ぐ」「津波から避難する」「土石流から避難する」の中から選択する問題。正解は「津波から避難」で、決して難しいものではなかったけれど、正答率は約22%だったそうだ。

【編集員】ほかにはどんな問題に注目しましたか?

【編集長】以前公表された数学のモデル問題にも共通する、日常場面での課題解決の方法を問う出題だね。大学入試センターが公表した数学Ⅰ・数学Aの問題のねらいをざっとまとめたのが【2】だ。

【2】数学Ⅰ・数学A問題のねらい

大設問 場面設定 学習指導要領の内容
第1問 コンピュータのグラフ表示ソフトを用いた授業場面で二次関数のグラフに関して考察する 二次関数
第2問〔1〕 文化祭で販売するTシャツの価格を決める 二次関数
第2問〔2〕 都道府県別の観光客数等のデータをもとに花子さんと太郎さんが考察する データの分析
第3問 高速道路の交通量について花子さんと太郎さんが考察する 場合の数と確率
第4問 花子さんと太郎さんがコンピュータソフトを使って正四面体の成り立つ性質について考察する 図形の性質

大学入試センター公表資料をもとに中萬学院作成

【編集員】ただ解き方を知っているというのではなく、二次関数なら二次関数をどう使えば課題解決につながるか、まさに数学を道具にする「技能」というイメージですね。ほかの教科ではどうですか?

【編集長】日本史Bはどうかな。第1問は、会議や意思決定の方法をテーマに、4つの班の発表資料をもとにした出題だった。その中でも特徴的なのが問4で、戦国時代の堺の運営の様子を図にまとめるとどれが良いかという出題。正答率は約53%だった。

【3】平成29年度試行問題日本史B出題例

【編集員】会話文形式の出題は今のセンター試験でも出題されていますが、歴史的史料や地図以外に、生徒の発表資料やこういう模式図が出題されたことはないですね。

【編集長】概念を図版で示すというアプローチは面白いし発展的だと思う。また文化史や政治史といったお決まりの切り口ではなく、意思決定という切り口で歴史を見るというのも新鮮に感じた。

【編集員】モデル問題、試行問題を通してどうですか?

【編集長】確かにこれまでのセンター試験と比べるとずいぶん違いがあるよね。でも、以前のCG’s EYEでも触れたように、現在の公立中高一貫校適性検査や神奈川県公立高校入試問題と近しい出題であることを、あらためて確認しておきたい。現行学習指導要領で学習している生徒が受験するわけだから当然といえば当然だよね。少なくとも神奈川県内の小・中学生にとっては恐れるに足らず。将来の大学入試を見据え、小学生のうちに適性検査型の学習をするメリットは大いにあると言える。1月の新聞折込チラシのキャッチコピーは「きちんと考え、しっかり伝えられる人になろう」。そのためにもわかりやすい学力目標を持って勉強してもらいたいと思う。

【編集員】そして英語ですね。

【編集長】そう。新大学入試が一歩先に進んでいるのが英語4技能評価。現状、高校入試では問われていないから、残念ながら小・中学生の英語学習はなかなか4技能化しきれないよね。その中3生が、新大学入試の英語4技能評価にどう向き合っていけばよいか。3月8日から県内4会場で行われる安河内哲也先生の特別公開授業にぜひ参加してほしいね。

【編集員】東進講師にして文科省審議員、新テスト設計に深く関わった安河内先生による「新テストのための新しい英語勉強法」はただいま申込受付中です。詳しくは中萬学院ホームページか本社総合案内045-840-1701までお問い合わせください。

【編集長】多くの新高1生と保護者の方の参加をお待ちして、今回のCG’s EYEの結びとしよう。

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