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CG’s EYE

学校基本調査確定値から見る県内生徒の進路状況

No.019 2017年03月01日

2月は新たな進路を求めて多くの受験生が中・高・大学入試に挑みました。そこで今回は昨年12月に公表された「学校基本調査確定値」を基に、県内生徒の進路状況についてみていきます。

全国調査結果のトピックスは

はじめに、全国規模で見た今回のトピックスをいくつか確認しておきましょう。

①現役生の大学等進学率は54.7%、過去最高を更新
都道府県別の順位は今年も東京・京都・神奈川がトップスリーでした。

【1】大学等進学率ランキング

順位 都道府県 大学等進学率
1 東京 66.5%
1 京都 66.5%
3 神奈川 61.5%
4 兵庫 60.6%
5 大阪 60.5%
(途中省略)
43 青森 43.7%
44 佐賀 43.0%
45 山口 42.7%
46 鹿児島 42.7%
47 沖縄 39.2%
  全国 54.7%
  52.2%
  57.2%

②大学卒業者の正規雇用率は71.3%、調査以来7割を超える
2010年から上昇を続ける就職者率(非正規雇用含む)は74.7%と2年連続で7割を超えました。大学学部別の進路をまとめたのが【2】です。

【2】分野別卒業者の進路状況

高校生の半数以上が大学等に進学し、そして就職をしていくわけですが、立ちはだかるのは大学の学費です。独立行政法人日本学生支援機構の資料によると、2006年には大学生の4.3人に1人だった奨学金利用者は、2014年には2.6人に1人へと増えているそうです(「日本学生支援機構について」平成28年3月)。支援機構の奨学金は無利子の第一種と利子が発生する第二種とに分かれますが、いずれも卒業後に返済義務(最長20年間)があります。すなわち、大学卒業後就職した時点で借金を背負っているわけです。先進国の中で日本は確かに大学生の就職率が高い国ではありますが、奨学金返済に苦しむ若き社会人が多いことは忘れてはなりませんね。

県内生徒の進路は

それでは県内生徒の進路状況をみていきましょう。【3】は設置者別の進路状況です。高校卒業生数は5年間で最も多い6万6,037名でした。そのうち大学学部に進学したのは3万7,859名、57.3%でした。中学卒業者数は7万9,314名、そのうち7万397名が公立中学校卒業です。県内公立中学卒業生数は1988年の12万2千名をピークに急激に減少し、2006年には6万4千名となりました。それ以降は微増微減を繰り返しています。

【3】県内生徒の進路状況

高校

  公立
高校
公立
中等
教育
私立
高校
市立
中等
教育
総計
卒業生数 42,989 306 22,322 420 66,037
全卒業生に対する割合 65.1% 0.46% 33.8% 0.64%  
大学学部進学者 21,381 244 15,943 291 37,859
(率) 49.7% 79.7% 71.4% 69.3% 57.3%

中学

  公立中学 国立中学 私立中学 総計
卒業生数 42,989 306 22,322 66,037
全卒業生に対する割合 65.1% 0.46% 33.8%  
大学学部進学者 21,381 244 15,943 37,859
(率) 49.7% 79.7% 71.4% 57.3%

2016年3月に高校を卒業した生徒の中学卒業時の進路、小学校卒業時の進路をみてみます。流入出があるので正確な数値ではありませんが、おおよその傾向はつかめるでしょう。【4】がそのイメージ図です。

【4】県内生徒の進路(2016年3月高校卒業者)

昨年高校を卒業した生徒が小学校を卒業したのが2010年です。7万9千名あまりが公立小学校を卒業しました。そして6万8千名あまりが公立中学校に進学します。中学3年の10月に行われた進路希望調査では、80.7%にあたる5万5千名あまりが全日制公立高校の進学を希望します。全日制私立高校希望者は9.8%でした。そして実際に進学したのは、全日制公立高校へ61.1%、全日制私立高校へ26.7%でした。例年、全日制公立高校を希望するのは8割、実際に進学できるのは6割というのが神奈川県の高校進学の実態です。そして全日制公立高校からは卒業生の49.7%にあたる21,381名が、全日制私立高校からは卒業生の71.4%にあたる15,943名が大学学部に進学しました。

このように追いかけてみると、公立小学校から公立中学校、そして公立高校へと進学し大学学部に進学するのは、小学校卒業生のおよそ30%弱、4人に1人強という割合です。

3 ポリシーに基づく大学選び

小学校卒業から大学入学までの進路はさまざまですが、多くのご家庭は大学進学を教育の一つの目標としていることでしょう。その大学入試は、2020年度から大学入試センター試験に代わり、「大学入学希望者学力評価テスト(仮)」が導入されます。今まで以上に「思考力・判断力・表現力」が問われるようになる改革です。そしてもう一つ、大学学部選びについても、高校生そして保護者の方は意識改革を促されていきます。それは「3ポリシー」に基づく大学学部選びです。

どのような学生を取りたいのかの「アドミッションポリシー」(入学試験)、入学した学生をどのように育てていくのかの「カリキュラムポリシー」、そしてどのような力を身につけたのかを見る「ディプロマポリシー」(卒業認定)です。

【5】高校・大学教育・入学者選抜の一体改革イメージ

※【評価方法の例】

  1. 大学入学希望者学力評価テストの結果
  2. 自らの考えに基づき論を立てて記述する形式の評価
  3. 調査書
  4. 活動報告書(個人の多様な活動・ボランティア・・等)
  5. 各種大会や顕彰等の記録資格・検定試験結果
  6. 推薦書等
  7. エッセイ、大学入学希望理由書、学修計画書
  8. 面接、ディベート、集団討論、プレゼンテーション
  9. その他

かつては、いわゆる肩書きとしての「学歴」が重視されました。しかし現在は、そこで何を学んできたのかの「学習歴」が、より一層問われる時代だと言われています。3ポリシーに基づく大学学部選びも、その流れと言えるでしょう。いざ受験学年となって慌てるのではなく、中学生時代から大学での学びに関心を持つことで、自分が将来どのような道に進みたいのかのヒントも得られるかもしれません。その視点で高校進学もとらえていくことが大切かもしれませんね。

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