株式会社中萬学院 - 神奈川県・横浜市の学習塾・進学塾

2013年12月16日
1月入試を利用しよう!

このページは過年度入試の情報です。
1月入試に関する最新の情報はCG啓明館 最新中学受験情報記事をご参照ください。

2月の中学入試まで残すところ2カ月前後。学校行事も忙しい中、中学入試は各学校での説明会も進み、過去問題演習が始まり、さらに各種模試での合格判定が出るなど、本番近しを思わせる時期となりました。「夏期講習であんなにがんばったのに点数が上がらない」「過去問題演習で合格点に届かない」…これらはこの時期に多くの受験生・保護者から寄せられる悩みです。順風満帆な受験などほとんどなく、昨年もこのような悩みをはねのけて多くの受験生が合格証を手にしました。

1月入試とは

神奈川・東京の中学入試は2月1日解禁ですが、首都圏以外にある全寮制や寮を持った学校が1月に首都圏で会場実施をする入試、それが1月入試です。1月入試にはさまざまな利用法があります。実際に中学の段階から地方の学校で寮生活を始めさせようということで、当初からそれらの学校を目指す受験もありますが、本番前の「ためし受験」として1月入試を利用する受験生が大部分を占めます。すっかり首都圏の入試に定着し、入試の第1ラウンドと位置づけられています。以下がその一例です。

  1.  (1) 12月・1月に一部の学校で行われる帰国生入試
  2.  (2) 埼玉県(1月10日解禁)・千葉県(1月20日解禁)の一般入試
  3.  (3) 地方校の首都圏会場入試・県外会場入試

(1)は帰国生入試の受験資格を持った受験生のみに門戸を開いた入試ですが、(2)(3)は「小学校卒業見込み」ということであれば誰でも受験できるものです。(2)については、埼玉県・千葉県在住の受験生であれば本命として受験する者も多くいますが、(2)(3)の入試を神奈川・東京の受験生が2月の本番に先がけて、おもに「ためし受験」の形で受験するものをここでは「1月入試」と呼ぶことにします。

1月入試の利用法

1月入試は、単に「受験の経験」として利用するだけでなく、目的を持って受験することにより、大きな効果を生むことになります。1月入試の利用法を以下にあげておきます。

  1.  (1) 模擬試験とは違う「受験」という機会を利用して、1月のうちにライバルとの初顔合わせを行い、さらに合否が決まるという緊張感を味わう。
  2.  (2) 入試得点・順位等を受験生に公表してくれる学校(土佐塾・西大和学園・愛光・函館ラ・サール等)もあるので、その入試結果をもとに、2月の入試に向けての学習指針をたてる。
  3.  (3) さまざまなレベルの学校が入試を行うので、挑戦校・実力相応校など、1月の時点から段差をつけて2校以上受験する。

他にも利用の仕方はさまざまですが、初めて味わう「合格」「不合格」の経験は2月1日以降の本番に向けて予想以上に刺激になるものです。後述しますが、1月入試は合格が「おめでとう」の言葉で喜ぶものでも、不合格ががっかりする材料でもありません。受験生にとって、早期に受験という独特の雰囲気を味わっておくことは心理的にもいい影響を生むはずです。

1月入試の出願者数

地方校の首都圏会場入試は、1992年に土佐塾中(高知県)が開始し、他にも千葉県の一部の学校の入試が東京で行われるなど、当時から多くの受験者を集めていましたが、その頃は不合格者も極めて少なく、「1月中に合格の経験をして、その合格証をお守りに持って、2月の試験会場に向かう」という色の濃いものでした。現在は、さまざまな特徴を持った学校が試験を行っており、2月からの受験パターンに応じて1月受験にも選択肢が広がったと言えます。2013年1月に多くの受験生を集めた学校は〔表1〕のとおりです。

〔表1〕1月入試で多くの受験生を集めた学校(入試日は2013年度の試験日程)
                                ※増減は2013年と2012年との比較

性別 学校名 区分 所在地 入試日 試験会場 2013年
応募者
2012年
応募者
2011年
応募者
増減
函館ラ・サール 東京会場・前期 北海道
函館市
1/8 TOC五反田 608 549 610 +10.7%
静岡聖光学院 Ⅰ期・東京会場 静岡県
静岡市
1/12 セントメリーズIS 116 99 87 +17.2%
西大和学園 東京会場 奈良県
大和町
1/14 早稲田大学 405 388 394 +4.4%
札幌聖心女子学院 首都圏入試 北海道
札幌市
1/8 聖心女子大学構内 166 139 127 +19.4%
函館白百合学園 首都圏前期 北海道
函館市
1/8 TKP八重洲 665 667 610 -0.3%
盛岡白百合学園 首都圏入試 岩手県
盛岡市
1/9 コンベンションルーム品川 78 38 +105.3%
秀光中等教育 東京選抜 宮城県
多賀城市
1/14 青山学院大学他 832 484 711 +71.9%
佐久長聖 東京入試 長野県
佐久市
1/13 品川プリンスホテル他 396 737 954 -46.3%
早稲田摂陵 第1回 大阪府
茨木市
1/19 河合塾横浜校他 578 540 431 +7.0%
如水館 東京会場 広島県
三原市
1/14 東京海洋大学他 313 341 343 -8.2%
土佐塾 東京会場・前期 高知県
高知市
1/13 早稲田大学 2148 2948 2516 -27.1%
愛光 東京会場 愛媛県
松山市
1/9 ベルサール神田 219 175 124 +25.1%
早稲田佐賀 首都圏会場 佐賀県
唐津市
1/20 早稲田大学所沢キャンパス 273 339 261 -19.5%
長崎日本大学 東京・神奈川会場 長崎県
諌早市
1/13 日大キャンパス他 1783 1937 2062 -8.0%
宮崎日本大学 首都圏入試 宮崎県
宮崎市
1/6 代々木ゼミ横浜校他 330 129 +132.6%

1月入試は受験者も増え、CG啓明館でも数多くの生徒が、何らかの形で1月に入試を経験しています。2014年度入試でも、上記の学校をはじめ、数多くの学校で1月入試が行われます。

〔表2〕2014年度の1月入試

性別 学校名 区分 入試日 科目 試験会場
北嶺 東京会場 1月13日 4科 TOC五反田
函館ラ・サール 東京会場・前期 1月8日 4科または国算理 TOC有明
静岡聖光学院 Ⅰ期入試 1月11日 2科4科選択 セントメリーズ・インターナショナルスクール(上野毛)
札幌聖心女子学院 首都圏入試 1月11日 4科 聖心女子大学構内
函館白百合学園 首都圏前期 1月8日午後 4科 有明TFT
盛岡白百合学園 首都圏入試 1月9日 4科 コンベンションルームAP品川
秀光中等教育 東京選抜 1月13日 4科 青山学院大学青山キャンパス
慶應義塾大学三田キャンパス
佐久長聖 東京入試 1月13日 4科 慶應義塾大学三田キャンパス
西大和学園 県外入試・東京 1月13日 4科 早稲田大学早稲田キャンパス
早稲田摂陵 第1回入試 1月18日 4科または国算理 河合塾横浜校
早稲田大学所沢キャンパス
如水館 東京会場 1月13日 2科4科選択 東京海洋大学品川キャンパス
工学院大学新宿キャンパス
愛光 東京会場 1月9日 4科または国算理 ベルサール神田
土佐塾 東京会場前期 1月12日 4科 早稲田大学
早稲田佐賀 一般入試 1月19日 4科 早稲田大学所沢キャンパス
長崎日本大学 関東入試 1月12日 2科4科選択 日大生物資源科学部(六会日大前)
日大理工学部駿河台キャンパス
宮崎日本大学 首都圏入試 1月8日 2科4科選択 代々木ゼミナール横浜校
日大経済学部三崎町キャンパス 他

上記のように、2014年も1月8日より1月入試が行われます。2014年は北嶺中が首都圏入試を新規実施、また西大和学園中(旧男子校)が共学化に伴う女子募集を開始します。〔表2〕を見てもお分かりの通り、1月の時点で多くの選択肢から自分の実力に合った学校を選択することができます。これまでも首都圏で入試を行っている多くの学校は受験生のレベルも理解していることから、さらに洗練された問題を出題してくるものと思われます。盛岡白百合学園・如水館が品川会場、早稲田摂陵・宮崎日本大学は横浜会場と、CG啓明館生にとっても足場のいい受験のしやすい試験会場があるため、1月の段階から多様な入試を経験することができます。

単に合否だけでなく

1月入試が今まで受験してきた模擬試験と大きく異なる点は、○(合格)か×(不合格)がはっきりと決められるというところです。「ためし受験」で受験する場合は、2月1日から始まる本番まで10日~20日程度あるわけですから、その結果を真摯に受け止めることによって、さらに学力をつけ、2月にいい結果を生み出すこともできるわけです。

「塾の算数の先生が土佐塾の入試問題の解説会をしてくれた。試験を受けたときは単に難しいとしか思わなかったが、解説を聞いてとてもいい問題を経験できたということがわかり、まずは1月入試の問題を復習して、さらに第1志望校の過去問を問題を覚えてしまうぐらいまで解きまくった」 「土佐塾の試験(早稲田大学)を受けて、受験生の多さにびっくりした。合格最低点ちょうどで合格して『ヤッター!ラッキー!』とはしゃいでいたところ、塾の先生に『そんなことで浮かれているなら、もう1点足りなくて不合格になったほうが刺激があったはずだ』と怒られて、身が引き締まった」

「1月入試は1勝1敗。合格のときよりも不合格のときにいろいろとアドバイスをくれた。1月中に合格・不合格とも経験できて、受験の厳しさを知った」 「啓明館の先生は『本番さながら』と言っていたが、試験会場に着くと、私たちの激励のために啓明館の先生がずらり。それを見た瞬間、緊張で頭の中は真っ白。試験を受けて、はじめての合格証を手にすることができたが、それよりもあそこで緊張を経験できたのが2月に役立った」 「1月入試でとなりの席にいた子が2月の本命校の試験のときに同じ教室にいた。その受験生の真剣な眼差しを見て、私もやるぞ!という気持ちが高まった。」

CG啓明館でも1月入試の好結果から勢いに乗って2月に第1志望に合格した生徒もいれば、思わしくない結果でもその後のがんばりで2月に好結果を得た生徒などその効果はさまざまです。また、入試の第1ラウンドが約3週間早まれば、入試に向けての学力の仕上げを自ずと早めなければならなくなり、学習効果も期待されるわけです。冬期講習が終わった直後の緊張感も高まっている時期に受験という経験ができる1月入試。CG啓明館では、過去の経験をもとにして、1月入試の結果によるフォローもお約束いたします。

 

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