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変わる神奈川の教育!インターネット調査結果 保護者の見る新入試制度

2013年から始まる神奈川県公立高校新入試制度。
全員に学力検査と面接を課す、全国的にも珍しい制度とあって保護者の関心も少なからず高まっています。
そこで中萬学院ではインターネットを使って県内在住の小中学生保護者にアンケートを実施しました。その結果をお知らせします。

4人に3人は新制度に賛成だが

新制度では「調査書・学力検査・面接」を100点満点に換算し、合計が1000点満点になるよう各校が定めた2以上6以下の整数をかけた得点で合否を決定します。全員に学力検査と面接を課すのは静岡・高知・徳島・佐賀の4県、これに神奈川県が2013年度から加わります。全国的にも珍しい制度ですが、「賛成」「どちらかというと賛成」と回答したのは小学生保護者で80%を超えたのに対し、中学生保護者は70%弱でした。中学生保護者では面接実施に対する反対意見が6%に上ったことが特徴です。全体でも面接の比率は最低の2割を希望する声が68%に上り、「自分が面接官だったら」の質問に対し「よほどのことがない限り差はつけない」が56%と過半数を超えています。まずは保護者の不安の大きい面接について詳しく見ていきましょう。

全員に学力検査と面接について 棒グラフ全員に学力検査と面接について 円グラフ

スキルより内容を問う面接

面接は新学習指導要領で示された3つの学力のうち「学習意欲」を測るため実施されます。あらかじめ受検生が記入した「面接シート」をもとに①中学校での教科等に対する学習意欲②中学3年間での教科等以外の活動に対する意欲③志望理由の3つの観点をもとに複数の面接官が3段階で評価し得点とするのが基本的な仕組みです。これに「学校ごとの観点」を加えることもできます。選考に関する情報は事前に公表されますが、このような県は少なく、透明性・公平性を神奈川県は配慮しているといえるでしょう。

あなたが面接官だとしたら評価についていちばん近いものは? 円グラフ

保護者のとらえる面接のイメージと県の目指す面接とは「ずれ」があるようです。「自分の意見を分かりやすく伝えられるか(65%)」、「質問に対して的確に答えられるか(52%)」、「正しい敬語を使えるか(49%)」を「自分が面接官だったら」評価すると回答しています。これらはトレーニングによって高めることのできるスキルであるのに対し、実際の面接の評価の観点は学習意欲であり、スキルではありません。

ここでもう一度面接の観点を確認しましょう。「中学3年間での教科等以外の活動に対する意欲」に注目です。説明資料では「中学校3年間における校内や校外の教科等以外の活動に、どのように意欲的に取り組んできたかを把握します」と明記されています。委員会や部活動も対象ですし、たとえばクラブチームに所属していた、バレエを続けたなども対象になります。あるいはロボット製作に没頭したなども「あり」かもしれません。

部活動や委員会活動という学校生活の枠組みに縛られることなく広く受検生の活動実績を見よう、というのが今回の観点には現れています。それを実現するには一部の受検生しか認められない調査書の特記事項は不要ですし点数化することも趣旨から外れるというわけです。今回の変更は、より中学生の実態に即した健全なものになったといえるのではないでしょうか。

「どう伝えるか」の前に「何を伝えるか」。充実した中学校生活と目的意識を持った高校進学が面接の要であると言えます。

新たな力を問う学力検査

学力の検査レベルについてどう思うか? 円グラフ

面接に対する不安が上がる一方、学力検査に対する反対意見は見られませんでした。全員に学力検査を課す入試制度は近年少しずつ広がり今年から佐賀県で、来 年は茨城・宮城県でも導入されます。そして、大学入試でも推薦や形式だけのAO入試入学者の学力低下が指摘されており、現中学2年生が受験する2016年 度には大きな変化があるといわれています。 学力検査の難度については全体の56%が「義務教育内容の習熟度を測る基礎的な出題」と回答しました。しかし、学力検査の比率6割を希望した保護者では 38%に減り、「選考時に差がつくよう応用問題等も出題」が42%とトップです。「中学生の学力目標になるので他県に比べても難度の高い出題」の18%と あわせると60%が難度の高い出題を希望しています。 県が示した学力検査出題例は、記述が増えたりグラフ・資料を読み取って意見を述べたりするといった 「PISA型」の出題例も示されました。過去問題にはない問題ですし、一問一答式の学習に慣れた生徒にとって難度は高いといえるでしょう。「正解は一つだ け」から「別解あり」の出題という変化は、日々の学習にも変化を与えるはずです。

学びのスタイルも変わる

「正解は一つだけ」の学習はいかに効率よく覚えるか、忘れないかがカギとなります。またテキストを見れば正解は載っていますから通信添削や市販教材でも十分学習できるでしょう。一方「別解あり」の学習では、自分の解答が正しいかどうかのまさに「判断力」とそれを的確に書き表す「表現力」が求められます。それらを養うには、指導者の適切なアシスト、他者の解答を判断するなどのトレーニングが必要です。グラフ・資料などの情報をどう読み解くか、そこからどういう考えを導くか。それは指導者、仲間とのコミュニケーションを通して養われていく力です。保護者の方が中学時代に経験したことのない学びのスタイルと言っても良いでしょう

受験の価値と学力検査比率

調査書・学力検査・面接の比率は特色に応じて各校が定められます。保護者の71%が賛成し、最も希望の多かった比率の組み合わせは「調査書2割・学力検査6割・面接2割(19%)」でした。一方、学力検査2割の組み合わせも22%に上りました。

2つのグループで高校受験の価値をどうとらえているか見てみると、6割派は「合格が最大の価値で努力が認められればなお良い」が68%、「部活動や自分の生活を大切にしながらできる範囲で受験勉強し、相応の高校に進学するのがよい」が14%でした。一方2割派は、前者が10ポイント低く後者が10ポイント高い結果です。やや乱暴ですが6割派は「努力型」、2割派は「ほどほど型」と言えるかもしれません。そこに優劣はありません。大切なのは高校受験をポジティブにとらえ、制度を生かした受験とすることです。

中萬学院では新制度下の高校受験を力強くサポートしていきます。

各校で比率を自由に決められることについてどう思うか? 棒グラフ各校で比率を自由に決められることについてどう思うか? 円グラフ
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