逗子開成 中学校/高等学校

JR横須賀線逗子駅、京浜急行線新逗子駅より徒歩12分。逗子湾に臨んだ陽光豊かな地に建つ中高一貫男子校の進学校。創立は1903(明治36)年、東京の「開成中学校」の分校(第二開成学校)として設立、のち1909(明治42)年「逗子開成中学校」として独立、今年で105年目を迎える。本年より学校長になられた袴田潤一先生と広報部長の小西信行先生にお話を伺いました。
基礎学力の定着を徹底

校名の「開成」は中国の古典『易経』の中にある「開物成務」という語句に由来します。「開物成務」とは「事業を興し、それを成し遂げる」という意味です。1986(昭和61)年に中学校を再開するにあたり、この「開成」の精神にのっとり、新たな時代を開き、社会の中で活躍できる人物を育成するために、高い学力と多彩な表現力、豊かな心と逞しい身体、自主の精神と自律の意思、国際・情報化社会への適応力、の4本の柱の育成を教育目標として掲げました。
学習指導では、中学の3年間で徹底した基礎学力の定着を図るため、英語週8時間、数学6~7時間、国語5~7時間と十分な時間を取り、高い学力を育んでいます。通常の授業のほか、数学ではジュニア数学オリンピックや数学検定への挑戦、英語では「プログレス21」を使用し、教師も生徒も授業中は英語のみ。英語を英語のまま理解させるので、文法などでも理解が早いですね。暗唱大会、スピーチコンテストを行い、英検にも挑戦、中3では6月に6日間ニュージーランド研修旅行があり、自分の英語力をしっかり試します。5教科の定着度を測るため、中1は年に1回、中2・中3は春・秋の2回、基礎学力テストを行います。1つの教科100問で60分、マークシート方式です。生徒一人ひとりの各教科の不得意分野が分かり、学年ごと教科ごとの正答率から指導側のチェックにも活用、指導に役立てています。英数国を中心に高2までに高校の内容を終え、高3では大学入試に合わせた演習中心の授業です。選抜クラスを中3で1クラス、高1で2クラス、文系理系に分かれる高2ではそれぞれ1クラス設置。選抜クラス以外のクラスでは達成度別授業を行い、一人ひとりの進度に合わせたきめ細かい指導をしています。選抜クラスは入れ替えがあるので、生徒達はよく勉強しますね。高3は文系理系それぞれ国公立コースと私立コースに分かれ、希望者には英語、社会、国語で、志望大学の問題にそった添削指導を個別に行っています。
心身ともに逞しく育てる多彩なプログラム

本校は学習指導と共に、海洋教育、情操教育、土曜講座の開講など多彩なプログラムがあります。教室では経験できないいろいろな体験をし、豊かな人間性と強くたくましい身体を育てます。海洋教育ではすべての生徒が「ヨット帆走」と「遠泳」を行います。ヨット帆走は、中1の前期を除き、中学3年まで毎年5~6月と9~10月の年2回ヨット帆走実習が行われ、生徒全員が大自然の海での貴重な体験を味わいます。「遠泳」は中学3年の7月に逗子湾で約1500メートルを全員で泳ぎきります。入学当初泳げなくても、5月から9月末まで約30回行われる水泳の授業を3年間続けることで、全員が確実に泳げるようになります。当日は皆で隊列を作ってお互いに励ましあいながら泳ぐので、全員が力をあわせて泳ぎきった時、やり終えた達成感とお互いの連帯感が生まれます。また誰の援助もなく自分の力だけで大自然に向かうとき、生徒たちは自立することを学び、ひとまわり大きく成長することが出来ます。海は全世界につながっています。海での経験を通して、違った視点から国際社会を意識し、世界へ心を向けて欲しいと思っています。
約60コース107講座ある土曜講座は、興味ある分野を増やし、考え方の幅を広げる場としています。「開港150周年の横浜を散策する」や「先端化学実験講座」「相対性理論」など教養系、人文系、科学技術系、芸術系、スポーツ系など自由にいくつでも選択できます。新しい先生や異学年同士の触れ合いで、新しい人間関係を築く絶好の機会ともなっています。情操教育は朝の10分間読書や、集団の中の個のあり方や、個と個の関わりを考える道徳の時間、年2回の映画鑑賞などを行います。映画はアメリカ、フランス、インド、中国、韓国など多くの国の映画を上映します。希望する生徒は他学年の鑑賞する映画を放課後見られるので、多くの作品を鑑賞できます。生徒たちはさまざまな国の状況や人の考え方、歴史的事実を学び感性を磨きます。
個性を伸ばす!



10月末に開成祭があり、今年も2日間で1万3千人の来場者を迎え大盛況でした。高2生をトップとする実行委員会が企画運営にあたります。今年の中1の合唱祭と中2の演劇は見ごたえがあり生徒たちの成長を感じました。演劇は中2生自らが『大化の改新~悪霊の課した責務』という7幕のドラマを書き、役者はもちろん、大道具、衣装、照明とも力を合わせ完成度の高いものに仕上げました。高2の実行委員のメンバー達は、自分のクラブ発表や、展示、委員会の仕事、みこしを担ぎ、締めの後夜祭まで大きな責任を持って活躍。開成祭が終わると高2生は受験体制に入ります。国際交流も重要な教育活動です。中3でニュージーランド研修旅行、高2で中国、韓国、マレーシアを選択できるアジア研究旅行があります。これらは全員参加です。ほかに中2から高2までの希望者に約3週間のカナダ研修旅行、また海外長期留学制度があります。英語力の向上はもちろん、多様な文化・宗教・言語を持った人たちとの共生を知り、広い視野を身につけてほしいと思っています。
クラブ活動も活発で、中1での加入率は95%。しっかり自分の時間を確保するため、活動日は中学は2日、高校は3日です。文化部系は中高一緒、運動部は別々の活動で、高校からの変更も可能、兼部もOKとフレキシブルです。短い活動時間の中、いろいろ工夫をして練習し、よい結果を出しています。和太鼓部、フィッシング部、奇術部、ストリート系ダンスが中心のフィジカルアート部などは我が校ならではのクラブです。個々の興味に応じたクラブがあり、そこで生徒たちは、のびのびと活動しています。
CG啓明館に通う皆さんへのメッセージ

緑に囲まれ、目の前には逗子の海が広がる。明るい陽射しが降り注ぐ逗子開成。この恵まれた環境の中で、生徒も私たち教職員も日々明日に向けてチャレンジし続けています。「苦手でも自信がなくてもやってみよう!面倒くさいことでもていねいに!あきらめないで続けよう!」やったからこそ身につく力、自信や達成感があります。逗子開成での6年間でさまざまなことを体験し、大きく成長しよう!皆さんとともに過ごせる日を待っています!!(2008年11月取材)









