湘南白百合学園 中学校/高等学校

JR東海道・横須賀・根岸線大船駅から湘南モノレールで片瀬山駅下車徒歩5分、または小田急江ノ島線片瀬江ノ島駅下車徒歩18分、江ノ島電鉄江ノ島駅より徒歩12分、緑に囲まれた片瀬山の小高い山の上にある、カソリックの女子校。幼稚園、小学校からの110余名の進学者と共に難関を突破した70余名の中学生が中高一貫の6年間を過ごす。学校長5年目の水原洋子先生にお話をうかがいました。
世界に開かれた心をもつ21世紀を担う女性を育む

学園の設立母体であるシャルトル聖パウロ修道女会は、1696年にフランス片田舎の4人の女性たちによって誕生しました。彼女たちは無学と貧困の中にあった子供たちの教育に命を削って奉仕しました。21世紀の今国際社会の中で、周囲の人々と共に苦しみや喜びを分かち合い、世の光として生きる、世界に開かれた女性のリーダーを育てたいと考えます。
今年度の学校目標は、「自主・自律」、その土台のもとで「共に喜んで生きる」です。この考えを実践する場として、学内にとどまらず、外部団体主催の催しへの参加を生徒たちに呼びかけています。この夏のうれしい成果は、「高校生模擬裁判選手権」に昨年に引き続き関東大会で優勝できたことです。この選手権は1つの事件について高校生の視点で争点を見つけ、模擬法廷で証人尋問・被告人質問を1回ずつ行い競うもので、事件の分析、主張の的確さなどが高く評価されました。8名の高1・2生がチームを作ってがんばった成果です。このほか高3生が「全国高校生小論文コンテスト」で次席を、高2の生徒は「ソニー・ムービー・ワークス2007」で特別賞、中3生は「全国中学校文芸作品 歌曲創作コンクール」で入選を果たしました。学園全体でたたえ、喜びをわかち合いました。このように各学年各方面で「自主・自律」そして「共に喜んで生きる」を実践しています。
この「一つの形にまとめる」という力は、本校の「総合的な学習の時間」で培われます。この「学習の時間」で中1は鎌倉でのバリアフリー調査や車椅子などの介助体験をまとめ、2年は県立歴史博物館に行き神奈川の歴史について学び、3年は中学の総まとめとして環境問題に絞り、一人ひとりがテーマを決めて研究します。今年は「大気汚染」「エネルギー」「騒音」など大きなテーマに取り組み発表しました。この1年1年の積み重ねがそののち、外部でも認められる力として結実しているのをうれしく思います。本校の精神でもある、人間が生きるということの大切さ、命の尊さを実感できる女性に育って欲しいと思います。
切磋琢磨しあい、自ら学ぶ

これらの活動の基礎となるのが教科の力です。中学3年間は英語・数学・国語とも厳選されたテキストを使い、時間を多くかけています。なかでも高い英語力はこれからの時代なくてはならない力です。基礎を作る中学の3年間は週6~7時間かけ、語彙数や例文の多さで定評のある「プログレス21」を使い、専任のネイティブの先生たちと触れ合いながら「読む・書く・聞く・話す」の生きた英語を身につけます。英語も数学も問題量が多く進度も速いので、ホームワークをしっかりチェックし、週に1回の小テストで学習内容の定着をはかります。一人ひとりの疑問質問をていねいに解決させていくので先生も生徒も一生懸命。習熟度別授業は中3から英・数で行います。高1までは全員同じカリキュラム、高2からも一般的に行われる進路別コース別のクラス編成にはせず、自分の取りたい科目を選択で取る形にしています。年3回学期ごとの教師との個人面談で、個々の進路や履修科目のことなどしっかり話し合い、生徒個々人に最適なカリキュラムで生徒と一緒に時間割を組みます。クラスの中に文系・理系が混ざり合っていますが、お互いに学びあい切磋琢磨し、いい関係を作っています。
正規カリキュラムのほか、その年の生徒の希望にあわせて、センター試験対策や国公立の理系向けの数Ⅲ・Cなどの受験対策講座を設けています。教師の空き時間に合わせて朝7時半からだったり放課後を利用したりと、生徒と先生が一緒にがんばっています。また中3生から、希望者と保護者の方を対象に毎年キャリアガイダンスを行っています。今年は看護師さん、外務省職員の方と弁護士として活躍中の卒業生にお願いしました。現在の仕事のお話、湘南白百合に在籍していたときのお話など立派な先輩の姿に接しながら、これからの進路を考える上で貴重な機会となったと思います。
伝統を受け継ぎ、バランスのある人間形成の場に



毎朝、聖歌とお祈りで一日が始まります。宗教的情操教育と共に芸術にも力を注いでいます。豊かなこころを育んでほしいと願っているからです。年4回のミサや6月の音楽コンクールでは、伝統的に全校生がラテン語でモーツアルトのミサ曲を歌います。より高いレベルに向かってひたむきにがんばる力は、そのすぐ後に続く期末テストでもいい緊張が続き、生徒たちはしっかり勉強しますね。
2学期の始業式が終わると中2から高2まで一斉に旅行週間です。中2は富士五湖周辺で自然体験、中3は東北で名所旧蹟や郷土料理に触れる旅、高1は長崎を訪れ、平和、宗教、文学について学び、高2は京都奈良で日本の文化を知ります。また希望制ですが高1の8月には2週間のオーストラリア研修旅行があります。事前研究や、ネイティブの先生による英会話学習をしっかりしていきますが、みんなそれぞれかなり刺激を受けて戻ってくるようです。
教室内とは違った人間形成の場であるクラブ活動にもほとんどの生徒が参加しています。練習は4時45分までと短いので、練習内容を工夫し集中して取り組んでいるようで、時間が短い割にはどのクラブもなかなかいい成績をとっています。下校は5時、放課後も時間の余裕をもち、好きなことに向かう態勢作りを整え、バランスの良い人間形成の場であり続けたいと考えています。
CG啓明館に通う皆さんへのメッセージ

CG啓明館の皆さん、こんにちは。今皆さんは自分なりの目標を掲げて一生懸命勉強していると思いますが、受験だけをゴールにするのではなく、その先の中学校生活に大きな夢と希望を持ってください。あなたの目指す湘南白百合で、憧れの制服を着て、先輩のお姉さん達のように優しく、生き生きと楽しい中学校生活を送っている自分の姿をしっかりとまぶたに描きながら、その日が現実になることを信じて頑張ってください。お待ちしています。(2008年9月取材)









