サレジオ学院 中学校/高等学校

市営地下鉄グリーンライン「北山田」駅より徒歩5分。緑に囲まれた静かな住宅地の中に建つ、サレジオ会の創立者聖ドン・ボスコの精神にもとづいた、カトリックの男子校。グリーンラインの開通により、渋谷からも約35分とアクセスもよくなった。2年後開校50周年をひかえ新たな取り組みを進める、校長田沢幸夫先生にお話をうかがった。
サレジオ精神を持つリーダーを育てる!

サレジオ学院の教育目標は、将来「リーダーとして人に奉仕し社会に貢献できる人間を育てる」ことです。リーダーといっても自己中心のリーダーではなく、キリスト教精神にのっとり、神から授かった命を大切にし、思いやりの心をもち、地域、国、世界とのつながりを考え、未来を見つめることの出来るリーダーです。「成績が優秀である」とか「優れた人材」などの「優」という漢字は「人偏(にんべん)」に「憂える(うれえる)」書きます。人を憂える、人のことを心配する、人のことを気にかけるということ。お互いの存在を認め、相手を大切にする「優しさ」をもつ人間こそが本当に「優れた」人間であり、この本当の意味で「優秀な」サレジアンのリーダーを育てます。毎週3回、朝のホームルームを用してのサレジオ会の神父や先生の「朝の話」や、週1時間の「宗教」の授業(中1では週2時間)などを通じて、キリスト教精神にもとづいての人間教育を大事にしています。またこの「共に育てる」精神はサレジオ6年間の中で育まれ、代々卒業生が部活動や学校のいろいろな行事の場で後輩たちに引き継いでいきます。サレジオ学院の大きな力となっています。
しっかり学識をつけ、個々の適性にあった進路指導

リーダーになるためにはバランスのとれた人間性と共に、しっかりした学識が必要です。サレジオ学院は完全な6ヵ年一貫教育なので、中学・高校の重複した内容を省き、高校2年まででほとんどが終えられるカリキュラムを組んでいます。
基礎力の徹底を図るため中1から高1までは英・数・国を週6時間みっちりやります。英語は単語数の多い教科書「プログレス21」で「読む・書く・聞く・話す」力をしっかり固め、高校2年で英検2級取得を目指します。数学は中2で中学段階の内容を終わらせる先取り授業です。講習や補講でフォローし、生徒全員の数学的思考力を高めます。国語はどの教科にも通じる力と位置づけ、「読む」力や小論文試験なども視野に入れた「書く」力をつける指導を。また漢字は国語の基礎、として今年初めて高1生全員が漢検2級を受検しました。漢検はこれからも積極的に取り組んでいきます。
進路意識と職業観を育てる進路指導のひとつが、中3での職場訪問と、高1での2泊3日の進路ガイダンス合宿です。中3では10グループほどに分かれ、病院や弁護士事務所、メーカーなどの会社を巡ります。高1の合宿では、進路適性検査を行い、一橋大や早稲田大の先生の講義を受け、OBの大学生や社会人(延べ70名ほど)から学部や社会での活躍の話を聞きます。身近な卒業生の話は、自分にも出来る、とやる気を起こさせ、大学や職業選択の良いきっかけとなっています。志望大学や学部がほぼ決まった高2から、文系理系各3クラス計6クラス(高1までは4クラス)に分かれ、国公立受験クラスを1クラスずつ設置(希望と成績による)、高3では入試に備え演習問題中心の授業で、受験へと向かいます。
今年度は幅広い分野を学習し、東大などの難関国公立大へスムーズに進学できるカリキュラムの作成を進めているところです。日常の補習や長期休暇中の講習は中1から始まり、高2・高3では希望者による約1週間の勉強合宿を行います。1日10時間以上、1週間もの勉強漬けのこの合宿で生徒たちは自信とたくましさを身に付けるようです。
人づくりの「場」の部活動や行事



「知と心」の育成とともに「体」の育成にも力を入れ、部活動を大いに尊重し、奨励しています。今年度の中学生の部活参加率はなんと98%です。原則として中学の活動日は週3回、18時が最終下校時間なので、実質練習時間は2~3時間ですが、テニス部など関東大会や全国大会に出場できる実力を持つクラブもあります。夏休みには山中湖で中高合同の総勢500名ほどになる部合宿が。ここでも先輩OBたちが大勢参加し、後輩たちは技術的、精神的に大いに鍛えられます。
行事では、模擬店などでにぎわうサレジオ祭(文化祭)、クラス対抗のスポーツ大会、中1は野尻湖林間学校、中2では冬のスキー教室、中3では希望者のみですが、オーストラリアでのホームステイがあります。野尻湖林間学校では、8人でオールを漕ぐカッターボートにみんな盛り上がります。集団の中で生徒達は克己心を培い、他者を思いやる心を養い、時間を有効に使う術を学んでいきます。
また、サレジオ祭では、父親聖書研究グループが「親父のやきとり」などの模擬店を出し毎年行列ができるほど人気があります。サレジオでは生徒だけでなく、保護者も学院生活を楽しむことができる場をたくさん設けています。保護者が生き生きと楽しんでいる姿を見せれば、子どもものびのびと楽しく学校生活や家庭生活を送れると、信じています。
CG啓明館に通う皆さんへのメッセージ

いよいよ夏本番です。苦手科目・苦手分野を克服し、基礎をしっかり固めることが重要です。サレジオ学院では、友達を大切にし、互いにいいライバル関係で、何事に対しても積極的にチャレンジする子供達を応援したいと思います。来年、笑顔で会えるといいですね。待っています。 (2008年7月取材)









