関東学院 中学校/高等学校

京浜急行「黄金町駅」より徒歩5分、または横浜市営地下鉄「阪東橋駅」下車徒歩8分。南区三春台の高台に建つキリスト教の共学校、関東学院中学校高等学校。創立90周年を来年にひかえ、この2月に中学校3学年の一般教室や理科実験施設、食堂などが入った新校舎が完成。横浜市の歴史的建造物に認定されている中学校旧本館とともに、歴史を重ねながら、新時代に向けて進化を遂げている、校長の冨山隆先生に新しい取り組みのお話を伺いました。
人になれ 奉仕せよ

1884(明治17)年、横浜山手64番に横浜バプテスト神学校が設立されたのが関東学院の源流で、1919(大正8年)年、現在地に中学関東学院がスタートし、来年創立90周年を迎えます。この間「人になれ 奉仕せよ」の校訓は変わることなく受け継がれています。この校訓は、聖書に描かれたイエス・キリストの生き方をモデルにする、現場の人々と共に汗を流す指導者、サーバントリーダーへの勧めです。多くの卒業生が、社会の各場面で、この校訓(サーバントリーダーシップ)を胸に活躍をしています。
関東学院の大学生にも建学の精神(校訓)の授業をしていますが、シンプルで覚えやすい、ボランティア活動へと促されるといった感想に混じって、『本当の人間とは何かを考えさせられ、それによって深い人になることができ、深い人になってこそ、他者を思いやる本当の奉仕ができる』と述べた学生がいました。この学生は、本校の卒業生ではありませんが、彼女がどんな取り組みをしてこの言葉を現実のものにするのか期待を持ちました。
人は如何に生きるべきか、こんなことはいまどき流行らないかもしれませんが、大切なことは伝え続けるという本校の方針は、中高6年間の日々の礼拝、聖書の授業、修養会、研修旅行などを通して、神との対話を重ねながら自分自身と向き合う機会を数多く設けることで、各人に与えられた使命(ミッション)を自覚する生徒の育成にあるのです。
今年から週6日制カリキュラムに

4月から土曜日に授業を行う週6日制カリキュラムにかえました。授業時数を34時間に増やし、成績中位の生徒達が当たり前にMARCHレベル以上の大学に合格することを念頭に、学習内容を整理しました。先取り授業はあまりせず、主要5教科の時間数を多く配し、基礎基本を徹底。特に英語の時間数は今までより5時間(3学年合計)増やし、これからの国際社会に対応できるスキルを育成します。
中2から高1まで、1学年6クラスのうち成績上位者クラスを1クラス「ベストクラス」として設置。併せて習熟度別授業を数学では、中3、高1、英語では中2、中3で実施。2クラスを3つに分け、よりきめ細かい指導で個々の能力を伸ばしています。理系文系に分かれるのは高2から。国公立大への進学を念頭に置いた文系、理系各々1クラスを「難関大学受験クラス」として高2から設けています。このクラスはセンター試験から大学入試がスタートという姿勢で、目標が一致した生徒同士が切磋琢磨しあい高い目標を実現させています。関東学院大学へは内部推薦制度がありますが、いろいろな方面に羽ばたいて欲しいとの考えから外部受験を勧めています。今年度は卒業生228名中内部推薦で進学したのは約5%。95%の生徒は他大学への進学を希望しています。
今年完成した新校舎に新たに生物・化学・物理・地学の理科実験室を計5教室作りました。実験室を舞台に、理論と実験を通して自然の本質を追究し、科学する心を育てます。新設した中で珍しいものが陶芸室です。美術の時間、土をこねて立体作品を作り、一つの形に完成させる作業は、創造力を刺激し達成感が得られ、心の成長著しいこの時期、貴重な時間と考えています。
個性を磨き、人を育てる研修行事・部活



全員参加の宿泊研修は「現場主義、地球的視点、人権と平和」というモットーで6年間一貫のプログラム。修養会形式でない学年は、中2中3が京都・奈良、広島・長崎へ、高2は韓国・台湾・中国・沖縄などへ行き、戦争と平和を考える契機となっています。注目してほしいのが一昨年から実施している高校生対象の、「ハワイ島理科研修」です。ハワイ島の国立天文台の「すばる望遠鏡」などを訪ね、天体観測や溶岩調査などのフィールドワークを行う専門性の高い研修です。昨年は14名が参加。世界へ通用する人材が飛び立つと期待が集まっています。
行事も多彩。9月の中学スポーツ大会・高校球技大会、11月の文化祭であるかんらんさい。2月の横浜みなとみらいホールで開催する合唱コンクールは、クラスが心を一つにして日頃礼拝で鍛えた美しい歌声を競い合います。クラブへの参加率も高く、大変盛んです。強豪クラブはマーチングバンド、少林寺拳法、スキー、ラグビー、剣道など。OB・OGが良く面倒をみるのが伝統になっています。研修行事や文化祭(かんらんさい)、部活はさまざまな価値観を持った人と出会い、一緒に汗を流し、苦労を共にする、教室の中だけでは得られない「学び」を実践する場です。勉強と同様、この「学び」の中でも6年間完全燃焼してもらいたいと願います。
CG啓明館に通う皆さんへのメッセージ

勉強も部活も学校行事もすべてに取り組む、欲張りな学校です。少しばかりせわしいかもしれませんが、若いエネルギーがあれば、大丈夫。「人になれ 奉仕せよ」という言葉が、どういう意味なんだろう、ちょっと考えてみたい、と思う人、先生と知恵比べのしたい人、是非受験してください。学校説明会もたくさん用意していますので、どうぞ一度学校を見に来てください。(2008年6月取材)









