入試最前線
2009年7月14日号
>> 2010年度 全日制公立高校入試 募集案内のポイント
神奈川県教育委員会は7月6日(月)、2010年度公立高校入学者選抜の概要と募集案内を発表しました。各高校の選考基準の公表は7月下旬に行われる予定です。

★2010年度入試の変更点・注目点

 ■〔表1〕 再編統合・改編される高校          ※新校の名称は検討中
 新校名・仮称  対象校  設置場所
 藤沢方面単位制普通科高校  大清水・藤沢  藤沢市大鋸
 相模原方面単位制普通科高校  相武台・新磯  相模原市新磯野
 開成方面総合学科高校  吉田島農林  足柄上郡開成町
 川崎中原方面総合技術高校  川崎工業  川崎市中原区

はじめに、2009年度入試からのおもな変更点を5つお伝えします。①再編統合や単独改編による全日制高校の開校は全部で4校、内訳は単位制普通科高校が2校、総合学科高校と総合技術高校がそれぞれ1校ずつです(いずれも県立高校)。②市立金沢高校は単位制から学年制に移行し、普通科一般コースと文理特進コースを設置します。文理特進コースは進学重視型の専門コースです。③愛川高校は新たな選抜方法として「連携型中高一貫教育校連携募集」を実施します。前期選抜と同日程で、全募集定員のうち20%を連携型中学校長(愛川町立3中学)の推薦を受けた志願者の中から面接で選考します。④普通科専門コース設置高校の後期選抜において、同一校の他コースに第2希望として志願できるようになります。対象となるのは、白山・荏田・上矢部・横浜南陵・磯子・生田・高浜・西湘・山北・厚木北・有馬・綾瀬西・津久井・市立金沢の14校です。⑤後期選抜の独自入試実施校は県立10校(小田原・鎌倉・光陵・湘南・多摩・柏陽・平塚江南・横須賀・横浜翠嵐・横浜国際)に市立横浜サイエンスフロンティア高校が加わり、全部で11校になります。市立横浜サイエンスフロンティア高校の実施教科は外国語(英語)・数学・国語の3教科です。県立の独自入試実施10校間では、昨年度より外国語(英語)の一部と数学の一部の問題が共通問題での出題となっていますが、あらたに国語の問題の一部も共通問題となります。なお、横浜市立(横浜サイエンスフロンティア高校)の独自問題は、県立高校の独自問題とはいっさい共通部分がありません。

★前期選抜の募集率と後期選抜の内申対入試比率

前期選抜の募集率に変更がある高校は、〔表2〕のとおりです。8校のうち3校は進学重点校で、うち多摩が40%から30%に変更したことで、2010年度は進学重点校10校すべての前期選抜募集率が30%以下となります。市立金沢高校は文理特進コースを30%、普通科一般コースを40%としています。愛川高校については前期選抜全体の募集率は50%ですが、50%のうち20%を連携募集枠に充当して選抜を行う点が昨年度と異なります。

■〔表2〕 2010年度前期選抜募集率に変更のある高校
   2009年度    2010年度  高校名
減少
30%
20%
 横浜翠嵐
40%
30%
 多摩  市立金沢(文理特進コース)
50%
30%
 愛川
50%
40%
 海老名
増加
20%
30%
 小田原
40%
50%
 市ヶ尾
70%
80%
 大楠
は学力向上進学重点校、はクリエイティブスクールです。前期選抜募集枠50%のうち20%を連携枠に充てるため。


2010年度全日制課程の前期選抜で面接以外の検査を実施するのは全部で62校(学科・コースごとにカウント)です。面接以外の検査には作文、自己表現活動、実技があります。2010年度は氷取沢高校で作文、小田原高校と大楠高校で自己表現活動があらたに実施されます。また、商工の自己表現活動は廃止されます。

2010年度後期選抜内申対入試比率次に後期選抜についてです。〔表3〕は全日制普通科(クリエイティブスクールを除く)99校が採用している後期選抜における内申対入試の比率をまとめたものです。もっとも多いのは当日の入試得点を重視する内申4:入試6で、56校と全体のおよそ6割が採用しています。毎年入れ替わりはあるものの、全体的な構成割合は昨年度とほぼ変わらず、後期選抜は引き続き学力重視型の入試が中心であるといえます。 〔表4〕は全日制普通科・一般コースの前期・後期両選抜の傾向についてまとめたものです(クリエイティブスクールはのぞく)。表の左上に行くほど「もっとも学力を重視する」、右下に行くほど「もっとも内申を重視する」高校となります。〔表5〕は〔表4〕以外の高校について、前期選抜の募集率でまとめています。

■〔表4〕 2009年度全日制普通科(普通科一般コースを含む)入学者選抜の傾向



     前期選抜募集率
    20% 30% 40% 50%
4:6
湘南
横浜翠嵐
厚木・鎌倉・川和・希望ヶ丘・光陵・相模大野・多摩・柏陽・平塚江南・横須賀・横浜平沼・横浜緑ヶ丘 生田・海老名・追浜・市立金沢・相模原・七里ガ浜・逗子・鶴嶺・舞岡 足柄・厚木西・有馬・伊勢原・市ヶ尾・荏田・大磯・大原・上鶴間・上溝・上溝南・川崎北・岸根・湘南台・松陽・城山・新城・住吉・逗葉・西湘・市立橘・津久井浜・橋本・秦野・秦野曽屋・氷取沢・深沢・藤沢西・大和・大和西・横須賀大津・横浜立野・横浜南陵
5:5
  大船

茅ヶ崎北陵

 

麻生・厚木北・厚木東・生田東・伊志田・金井・上矢部・市立川崎・霧が丘・港北・座間・城郷・新栄・瀬谷・市立高津・高浜・茅ケ崎・鶴見・新羽・二宮・山北・大和南・百合丘
6:4
      愛川・旭・麻溝台・綾瀬・綾瀬西・磯子・大井・相模田名・寒川・菅・瀬谷西・茅ヶ崎西浜・津久井・永谷・白山・保土ヶ谷・元石川・大和東
 ★は学力向上進学重点校をあらわします。 
 ※愛川高校の前期選抜は50%ですが、うち20%は愛川町立3中学校からの連携枠に充てられます。

■〔表5〕 全日制普通科専門コース・単位制普通科・単位制総合学科・単位制専門学科・普通科専門学科 入学者選抜の傾向


前期選抜募集率
  30% 35% 40% 50%
 普通科専門コース
市立金沢(文理特進)     白山・荏田・上矢部・横浜南陵・磯子・生田・高浜・西湘・山北・厚木北・有馬・綾瀬西・津久井
 単位制普通科
小田原 市立桜丘 横浜栄・市立南

横浜旭陵・横浜桜陽・神奈川総合・川崎・三浦臨海・厚木清南・平塚湘風・藤沢方面単位制普通科・相模原方面単位制普通科・市立東・市立戸塚

 単位制総合学科
      鶴見総合・横浜緑園総合・横浜清陵総合・金沢総合・大師・麻生総合・藤沢総合・秦野総合・相模原総合・座間総合・開成方面総合学科・市立みなと総合・市立横須賀総合
 単位制専門学科
市立横浜サイエンスフロンティア     横浜国際・海洋科学・横須賀明光・神奈川総合産業・弥栄
 専門学科
市立横浜商業(国際)     平塚農業・相原・中央農業・神奈川工業・商工・磯子工業・川崎中原方面総合技術・向の岡工業・横須賀工業・平塚工科・藤沢工科・小田原城北工業・平塚商業・厚木商業・二俣川看護福祉・小田原総合ビジネス・市立横浜商業・市立川崎総合科学・市立商業・市立川崎・市立橘

★志望校選択はさまざまな視点で

最後に、2010年度入試日程について確認しておきましょう。前期選抜は2010年1月25日(・26日)、後期選抜学力検査は同2月18日(・19日)に実施されます。7月14日から数えると、前期選抜まではあと196日、後期選抜までは220日となります。中学生の皆さんには、自分の内申やイメージだけで志望校を決めるのではなく、各高校の特色を知り、「その高校に入って何をするのか」また「3年後にどうなっていたいか」という視点を持ちながら高校選択をしてほしいと思います。この夏も地区ごと、また高校単位で多くの学校説明会が開催されます。実際に自分の目で高校を見て、情報収集をしっかり行い、志望校選択に役立てましょう。

 
閉じる     中萬学院TOPへ≫