★前期選抜募集比率に変動。後期選抜は引き続き学力重視型
まず前期選抜についてお伝えします。募集案内によると、20年度入試で前期選抜の募集比率を変更する高校は全部で12校あります。19年度は募集比率を下げる高校が多く見られましたが、20年度は比率を上げる高校が目立ちます。募集比率を変更する背景には各高校さまざまな理由があると思われます。たとえば比率を上げた鎌倉・柏陽・横浜翠嵐は前期選抜で内申数値以外の部分をこれまで以上に重視する選考を行おうとしています。とくに柏陽や横浜翠嵐はこれまで実施された4回の前期選抜合格者の内申ポイントがとても高く、本来の「自己推薦型」の前期選抜らしさが生かされないことも考慮していると推測できます。そこで、まず前期選抜の枠を広げ、さらに面接以外の検査の実施で、より多角的な選考を行うとみられます。前述の3校中、すでに横浜翠嵐は過去4年の前期選抜で自己表現活動を課していますが、20年度は鎌倉が自己表現活動を、柏陽は作文を初めて実施します。横浜翠嵐の変更の要因には、難関私立との併願者が後期選抜で多く抜けることを想定し、前期選抜で横浜翠嵐を第一志望とする生徒をしっかり確保したいという意向もあると思われます。一方、募集比率を下げた高校の中には七里ガ浜や横浜平沼があります。横浜平沼は19年度まで募集比率は50%でしたが、20年度は30%と大幅に下げています。県から「国際・英語教育重点推進校」の指定を受けたこともあり、後期選抜で確実に得点できる力を持った生徒を入学させたいという意向がうかがえます。七里ガ浜は「国語力向上重点推進校」の指定を受けています。全日制課程の前期選抜で面接以外の検査を実施するのは前述の柏陽を含め41校(※20年度開校の3校含む)です。面接以外の検査には作文、自己表現活動、実技がありますが、20年度は自己表現活動を新たに実施する高校が13校あります。
(添付>>20年度前期選抜で面接以外の検査を行う高校)
| ■ 表1 : 平成20年度 前期選抜募集比率に変更のあった高校 (※単位は%) |
 増加 |
 減少 |
 高校名 |
19年度 |
20年度 |
 高校名 |
19年度 |
20年度 |
 鎌倉 |
20 |
30 |
 七里ガ浜 |
40 |
30 |
 永谷 |
20 |
40 |
 生田 |
50 |
40 |
 柏陽 |
20 |
30 |
 舞岡 |
50 |
40 |
 横浜翠嵐 |
20 |
30 |
 横浜平沼 |
50 |
30 |
 西湘(一般) |
30 |
40 |
 - |
- |
- |
 市立みなと総合 |
30 |
50 |
 - |
- |
- |
 氷取沢 |
40 |
50 |
 - |
- |
- |
 深沢 |
40 |
50 |
 - |
- |
- |
次に、後期選抜についてお伝えします。左の〔表2〕は全日制普通科112校について、後期選抜における内申:入試比率の採用状況をまとめたものです。もっとも多いのが入試得点を重視する4:6で、66校と約6割で採用しています。入れ替わりはあるものの、全体的な採用状況の割合は19年度とほぼ同じです。後期選抜は学力重視であるといえるでしょう。また、20年度独自入試を実施するのは小田原・鎌倉・光陵・湘南・多摩・柏陽・平塚江南・横須賀・横浜翠嵐・横浜南方面国際情報高校(※外語短大付属・六ッ川が統合)の全10校になります。 下記〔表3〕で全日制課程の前期選抜と後期選抜についてマトリックスにまとめましたのでご参照ください。マトリックスの左上が「最も学力を重視する」、右下が「最も内申を重視する」高校になります。
|