>>神奈川県教委「学力向上の推進及び特色ある県立高校づくり推進」に係る07年度指定校を発表 |
中学生のみなさんはどのような視点で高校を選ぶのでしょうか。かつての公立高校入試をみると、「15の春は泣かせない」のスローガンに象徴されるように、「学区制」のもと選考資料から入試前に7割が決定していましたから、半ば自動的に受験高校が決まっていたといえます。
では、現在はどうでしょうか。2005年春以降「高校の特色化・新しいタイプの高校設置」とあわせて「神奈川県内一学区制」(※一部の市立高校を除く)が敷かれ、「選抜方法・基準の多様化」が進んでいます。公立高校の特色化が推進され、それに伴い入試制度が大幅に改革されたのです。これにより広い視点での高校選択が可能になったといえます。今回、県教委の「学力向上の推進及び特色ある神奈川県立高校づくり推進」指定校の発表は文字どおりこれまでの流れを「推進」するものといえます。
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★独自入試実施10校が「学力向上進学重点校」に
〔表1〕は学力向上の推進及び特色ある県立高校づくり推進の取り組みについて、学力向上取組の推進指定校についてまとめたものです。まず注目しておきたいのが、「学力向上進学重点校」です。指定の位置づけに際し、神奈川県教委は「進学への希望を実現させ、学力向上への期待に応える」としています。これまでにも県教委は「学力向上実践推進校」の指定を03年度から行っていますが、「大学進学」をより明確に打ち出したことが今回もっとも注目すべき点です。指定期間は2007年度から3年間、対象校は横浜翠嵐・光陵・柏陽・外語短大付属・多摩・横須賀・鎌倉・湘南・平塚江南・小田原の10校で、いずれも後期選抜で独自入試を実施(※光陵と多摩は現中3生の入試から導入)しています。今回の指定を受けたことで、難関大学への進学者をより増やすための具体的な取り組みが行われることになります。取り組み内容については高校ごとに異なりますが、たとえば光陵高校では90分授業の導入、夏期・土曜講習の充実などが予定されています。東京都では日比谷や西などの都立高校が進学重点校に指定されており、近年東大合格者数を増やしたという実績があります。神奈川県の進学重点校10校の今後の進学実績にも注目したいところです。
ここまでは進学重点校についてみてきましたが、学力面とともにさまざまな特色を持ち、それに応じた教育を推進する高校についても今回指定されています。〔表2〕にまとめましたのでご覧ください。国際・英語教育、また科学技術・理数教育の指定校の中には文部科学省指定の研究開発学校:スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール(SELHi)とスーパーサイエンス・ハイスクール(SSH)の3校も入っています。このような指定内容からも、高校ごとの特色が明確になり、目指す方向性がうかがえますね。
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★「新時代の高校入試」を活用し、将来を見据えた高校選択を
入試制度が改革され、さらに高校の特色化が進むことにより、これから高校受験をむかえるみなさんはより選択する基準が明確になるため、主体的な高校選択が可能になるでしょう。単に交通の便や自分の現在の実力・内申といった視点以外に、高校ごとの特色もしっかり見ていくことが大切です。高校を知り、さらに現在の入試制度を最大限に生かし、将来につながる高校進学を叶えましょう。5/27(日)には神奈川の高校展実行委員会主催で県内の公立高校が一堂に会するイベント「全公立展」がパシフィコ横浜で開催されます。さまざまな高校を一会場で知ることができる良い機会ですので、ぜひ参加しましょう。 |