★2009年度国公立大学の入試動向
11/28(金)大学入試センターは2009年度センター試験の確定志願者数を発表しました。総志願者数は543,979名で対前年度594名の増加となります。高等学校等新規卒業者(現役生)のセンター試験志願率は40%を超え、10年前のおよそ1.3倍となっています。総志願者の内訳は高等学校等新規卒業者(現役生)431,261名、高等学校卒業者等(既卒生等)112,718名となっています。現役生の占有率は79.3%に上昇、既卒生等の占有率は20.7%に下がりました。
2009年度国公立大学の募集定員および入学者選抜概要については、文部科学省より8月に発表されています。募集定員総数は121,965名(国立96,020名、公立25,945名)と前年度より775名増えています。国公立大学ではセンター試験(1次試験)と個別試験(2次試験)の総合評価で選抜が行われます。1次試験であるセンター試験の必須受験教科については、国公立とも「5教科」とする大学・学部が昨年度同様、もっとも多くなっています。特に国立大学では「5教科7科目以上」を必要とする大学が全体の95.1%となっています(公立大学は全体の43.2%)。
国公立大学の入学者選抜方式について、昨年度は後期日程の縮小・廃止の動きが多くの大学で見られました。2009年度も同様で、国公立後期日程の募集定員は20,273名と前年度より503名減少しており、厳しい競争が予想されます。2009年度後期日程募集枠を縮小するおもな大学は以下のとおりです。東北(文)、一橋(商)、金沢(医薬保健-医)、京都(医-人間健康科学)、大阪(理-生物科学)、九州(教育/医-保健)、長崎(医-医)。すでに2010年度入試より縮小・廃止が決定している大学もあり、この動きは来年度以降も続くと見られます。後期日程に変わり、ここ数年募集枠が拡大している選抜方法が推薦入試とAO(アドミッション・オフィス)入試です。
2009年度推薦入試は145大学408学部、AO入試は64大学164学部で実施され、ともに過去10年間で最高の実施率となります。特にAO入試の募集枠の拡大が目立ちます。2009年度新たに実施するおもな大学(学部)は東北(文)、千葉(理/工/園芸)、金沢(医薬保健学域)などです。来年度以降も拡大が予想されるAO入試ですが、一方で実施そのものを取り止める大学が出てきています。AO入試は学力試験を課さないことが多く、合格者の入学後の学力不足などが問題となっているためです。2009年度は一橋(商)、筑波(社会・国際学郡-国際総合学類)、2010年度には九州(法)で廃止が決定しています。今後は実施大学においてもセンター試験受験の必須化、また廃止を含めた見直しを行う大学がさらに増える可能性があり、動向に注意が必要です。
|