>> 2008年度難関国私立大学入試結果と2009年度入試最新情報 |
| 4月の大学入試最前線ではセンター試験の結果を中心に2008年度大学入試を振り返りました。今回はその内容を踏まえつつ、難関国私立大の志願者数や合格者数などからみる2008年度入試分析と2009年度入試の最新情報についてお伝えします。 |
★2008年度国立大学志願者動向
2008年度のセンター試験志願者数は、前年度より約1万人減少しましたが、国公立大の志願者数は前年対比マイナス450名と、高等学校卒業予定見込者数が減少する中で小幅な減少にとどまりました。この理由には、センター試験の易化があります。センター試験の平均点が大幅にアップしたことで、受験生は難度の高い大学へ強気の出願をしたと考えられます。ここ数年、後期日程を廃止または縮小する国公立大学の動きがあります。2008年度は旧帝大(※1)を中心とする難関大学でこの傾向がみられました。名古屋大は後期日程を廃止、東京大は3分の1に縮小、東北大は2分の1に縮小しています。おもな難関国立大学の志願状況は〔表1〕のとおりです。後期日程は概ね前年よりも難化しました。とくに東京大は34.85倍と志願者が集中しています。センター試験の易化を受け、前期・後期ともに最難関の東京大に挑戦した受験生が多かったためと見られます。2009年度は、一橋大商学部・東北大文学部・京都大医学部人間健康学科・九州大教育学部および医学部保健学科で後期日程廃止、一橋大法学部および社会学科で後期日程縮小が決定しています。前期日程の志願倍率や他大学への影響など、入試動向に注意が必要です。
(※1)・・・
1886年(明治19年)公布の帝国大学令によって設立された戦前生まれの大学を指す。戦後、帝国大学令は廃止され、現在は東京・京都・東北・九州・北海道・大阪・名古屋の7国立大学を「旧帝大」と呼ぶ。
| ■〔表1〕 難関国立大学前期・後期日程志願者数と合格者数 (数字は大学公表値に基づきます) |
| 大学名 |
前期志願者 |
前期合格者 |
前期倍率 |
後期志願者 |
後期合格者 |
後期倍率 |
2008 |
2007 |
2008 |
2007 |
2008 |
2007 |
2008 |
2007 |
2008 |
2007 |
2008 |
2007 |
 |
 |
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 |
| 北海道 |
5,586 |
5,640 |
2,101 |
2,104 |
2.66 |
2.68 |
4,581 |
4,495 |
511 |
511 |
8.96 |
8.8 |
| 東北 |
5,285 |
5,239 |
1,976 |
1,995 |
2.67 |
2.63 |
1,573 |
2,567 |
140 |
242 |
11.24 |
10.61 |
| 東京 |
10,083 |
9,532 |
3,000 |
2,768 |
3.36 |
3.44 |
3,485 |
5,652 |
100 |
329 |
34.85 |
17.18 |
| 東京工業 |
3,298 |
3,423 |
931 |
940 |
3.54 |
3.64 |
2,370 |
2,321 |
153 |
136 |
15.49 |
17.07 |
| 一橋 |
3,154 |
3,123 |
764 |
764 |
4.13 |
4.09 |
2,496 |
2,437 |
202 |
200 |
12.36 |
12.19 |
| 名古屋 |
4,866 |
4,842 |
1,854 |
1,790 |
2.62 |
2.71 |
- |
1,100 |
- |
116 |
- |
9.48 |
| 京都 |
7,801 |
7,402 |
2,898 |
2,906 |
2.69 |
2.55 |
166 |
146 |
25 |
24 |
6.64 |
6.08 |
| 大阪 |
7,361 |
6,942 |
2,724 |
2,192 |
2.7 |
2.34 |
6,855 |
6,220 |
769 |
515 |
8.91 |
8.24 |
| 九州 |
5,082 |
5,178 |
2,148 |
2,160 |
2.37 |
2.4 |
3,466 |
3,601 |
399 |
458 |
8.69 |
7.86 |
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★私立大学入試結果と志願者状況
ここ数年の私立大学入試では、都市部の難関大学を中心に人気が集中、さらに難度が高まる傾向があります。一方で、定員割れを起こす大学も増えており、「二極化」現象が顕著となっています。日本私立学校新興・共済事業団の調査によると、私立大学の約40%で定員割れ、一方で入学定員充足率が120%超の大学も約20%あることがわかっています(2007年度)。こうした二極化現象は今後もさらに進んでいくことが予想されます。
〔表2〕は早慶上智・東京理科、MARCH、日東駒専の3つの大学グループについて、過去8年間の志願者数の推移をグラフにしたものです。
ここ2、3年はすべての大学グループで志願者数が増加していますが、2008年度はとくにMARCHの志願者数の伸びが顕著です。一般入試以外にセンター試験利用入試や全学部統一入試といった多様な入試を実施し、受験機会を増やすことで多くの受験生を集めています。各大学は入試制度の改革だけでなく、学部新設や再編にも積極的に取り組んでいます。「青山学院:文学部を改編、教育人間科学部を新設」、「法政:スポーツ健康学部を新設」、「東洋:総合情報学部を新設・工学部再編、理工学部へ」など、私立大学の2009年度変更点もすでに発表されています。大学の募集案内やホームページ等で確認しておきましょう。 |
★「オープンキャンパス」を活用しよう!
毎年夏から秋にかけて、大学は受験生を対象にオープンキャンパスを開催します。
最近は受験生だけでなく高1・高2生を対象にしたものや保護者を対象としたイベントを開催する大学もあります。志望大学選びのための情報収集は、ホームページや進路情報誌、インターネットからの資料請求などの手段で簡単に行うことができる時代ですが、キャンパスを訪問し、大学の雰囲気に触れながら実際の講義に近い模擬授業に参加するといった経験は学習のモチベーションアップにつながるだけでなく、イメージや入試難易度にとらわれない志望校選びの上でも役立ちます。参加にあたっては、「とりあえず行く」という意識ではなく、「学びたい学科内容が充実しているか」、「学部・学科・コースの構成は?1年次のカリキュラムはどんな内容か」など事前に自分なりのチェックポイントを考えて臨むと良いでしょう。
*記事内容は、東進進学情報を一部参考にまとめています。
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