■ 2年目の倍率は減少傾向、それでも6.94倍
開校2年目の公立中高一貫校の倍率はおおむね減少します。相模原中等教育も平塚中等教育も前年度を下回る倍率となりました。それでも2校あわせて6.94倍という高倍率。各校定員160名のところに2,278名が志願、2,215名が受検しました。私立中学と異なり2校は定員と同じ数しか合格者を出しません。平塚は4.91倍(合格率20.3%)、相模原は8.97倍(合格率11.1%)と狭き門となりました。各校毎の応募状況は〔表〕をご覧ください。
〔表〕 平成22年度 神奈川県立中等教育学校入試状況
※「受検者数」は「志願者数」から検査のすべてを受検しなかった者および2/6までに志願を取り消した者の数を減じた数です。
※競争率=受検者数÷合格者数 |
| 学校名 |
区分 |
募集定員 |
志願者数 |
受検者数 |
2/7以降志願取消者数 |
合格者数 |
競争率 |
前年度
競争率 |
| 県立平塚中等教育 |
男子  |
80  |
357  |
354  |
0  |
80  |
4.43  |
5.38  |
女子  |
80  |
436  |
432  |
1  |
80  |
5.40  |
7.41  |
計  |
160  |
793  |
786  |
1  |
160  |
4.91  |
6.39  |
| 県立相模原中等教育 |
男子  |
80  |
683  |
660  |
3  |
80  |
8.25  |
14.49  |
女子  |
80  |
802  |
769  |
1  |
80  |
9.61  |
18.04  |
計  |
160  |
1,485  |
1,429  |
4  |
160  |
8.93  |
16.26  |
| 合計
|
320  |
2,278  |
2,215  |
5  |
320  |
6.92  |
11.33  |
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■ 私立中学との併願者が増加
今年のトピックは何と言っても適性検査実施日が2月3日に設定されたことです。その影響は、昨年以上の志願取消者や欠席者の多さとなって現れています。2月11日の合格発表までの間に、平塚・相模原の両校で76名も志願者数が減少しています。これは、私立中学との併願者が増えたことが原因と考えられます。2月1日・2日に私立中学を受験して合格した生徒の一部が、志願を取り消したり、欠席したりしたためです。したがって、平塚・相模原中等教育学校の繰り上げ合格も昨年より増えていると予想されます。中萬学院グループ内からの合格者の進学状況も、公立中高一貫校へ進学するケース、私学へ進学するケースと受験生によってさまざまです。次年度の入試日設定によっては、この動向はまた変化するものと思われます。
■ 適性検査は難度上昇、グループ活動にも変化
それでは今年の適性検査・作文・グループ活動についてみていきましょう。対策講座を担当してきた講師陣による分析をお届けします。
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内容的には昨年と同様、「表現コミュニケーション力」、「科学・論理的思考力の基礎的な力」、「社会実践力」を問う検査となっている。ただし、昨年度のユニバーサルデザインに関する問題〔Ⅰの問1〕や交通ルール・マナーに関する問題〔Ⅱの問4(3)〕のような、純粋に「社会実践力」を問う出題は見られなくなった。かわって、「科学・論理的思考力の基礎的な力」を問う出題の比重が高くなり、とりわけ、時差に関する問題〔Ⅰの問2(1)(2)〕、立体図形・平面図形の問題〔Ⅰの問3〕、みかんの値段に関する問題〔Ⅱの問1(1)〕、信号機に関する問題〔Ⅱの問3〕など、数理的な思考力と計算スキルを必要とする問題が増えた。したがって、全体として難度は高くなった。また、歴史知識を問う問題〔Ⅱの問2〕など、知識を問う問題も若干ではあるが見られるようになった。ただし、いずれも小学校で十分学習する知識内容である。
問題量を昨年度と比較すると、各適性検査とも大設問4題から大設問3題になり、大設問1題に対する小設問3~4題は同じなので、設問数全体は減少した。各適性検査のページ数も8~10ページから6ページに減っている。しかし、大設問1問につき15分という時間と、内容の難化を考えると、受検生にとっては検査時間に余裕はなく、昨年度以上に時間配分が問われる適性検査になったと思われる 。 |
内容的には昨年と同様、「中等教育学校で学ぼうとする意欲や目的意識」を問う検査となっている。昨年度の「自分の長所」や「入学後の目標」に対し、今年度は「自分の履歴(実績)」、「入学後の目標」、「将来の目標」となっており、本質的には変わらない。ただし、前提としてイチロー選手の作文を読むことが条件となっており、形式的に変化している。この形式面での変化が、受検生に動揺を与えた可能性があるのではないか。 |
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内容的には昨年と同様、「人間関係の構築力」を問う検査となっている。3種類いずれの出題も昨年度と同様に、小学校でも身近なイベントを協働して企画するものである。ただし、活動の進め方は昨年度と若干異なる。昨年度は8人編成を活動のプロセスでさらに4人の小グループに編成させたが、今年度は一貫して8人編成で活動を行わせている。集団の中に埋没するか否かという点では、今年度の形式のほうが難度が高いと思われる。 |
中萬学院グループでは、国私立中学受験に加え公立中高一貫校受検対策にも力をいれ、志望校合格を力強くサポートしていきます。 |