入試最前線

2010年1月20日号

≫ 2010年度中学入試スタート!

年が明けて、本格的な受験シーズンがやってきました。CG啓明館では大晦日から1/3にかけて正月特訓も行われ、入試に向けての仕上げの学習に入っています。帰国生入試およびAO入試が年明け前に行われ、1月に実施されている地方校の東京会場入試や解禁日の早い埼玉県・千葉県の入試が幕を開け、神奈川県においても1/8より出願が開始されました。また1/20には東京都の一般入試も出願開始と、2/1の入試本番は目の前に迫ってきています。例年倍率が公表されると、その倍率だけで「難しくなる」「易しくなる」などのうわさもささやかれます。それらの風評に惑わされ、肝心な学習に身が入らないことにならないよう、冷静に対処しましょう。今回は現時点(1/19現在)での2010年度中学入試の動きをまとめてみます。

■1月入試を利用する受験生は半数以上に

2月の入試に向けての前哨戦で、「ためし受験」としても定着した感のある地方校の東京会場における1月入試。今年は東京会場としては初の実施となる愛光をはじめ、早稲田佐賀・早稲田摂陵の2校の早稲田大学系属校が参入するなど、今までにも増してさらに多彩な入試となりました。すでに発表されているおもな学校の志願者数・合格者数は以下のとおりです。

■〔表1〕 2010年度 東京会場のおもな1月入試の受験者数
性別
学校名
所在地
入試日
志願者数
増減(名)
受験者数 合格者数 実質倍率
 函館ラ・サール  北海道函館市
1/ 9
766
-150
606
357
1.7
 那須高原海城  栃木県那須郡
1/10

754

-150
743
597
1.2
 西大和学園  奈良県河合町
1/11

766

-62
406
233
1.7
 佐久長聖  長野県佐久市
1/11
893
+21
882
615
1.4
 如水館  広島県三原市
1/10
320
+137
317
307
1.0
 土佐塾  高知県高知市
1/10
2,646
-189
2,624
2,348
1.1
 長崎日本大学  長崎県諫早市
1/10
2,030
+180
2,016
1,748
1.2
 愛光
愛媛県松山市
1/11
196
-
195
117
1.7
※おもな学校の志願者状況です。
※増減は2009年度と2010年度の志願者数の比較を
あらわします。
※愛光は2010年度が初の実施です。

※函館ラ・サールは4科・3科合計の人数です。
※佐久長聖・如水館・土佐塾・長崎日本大学・愛光は男女合計人数です。

今年は、新型インフルエンザの影響が懸念され、外出控えから1月入試の受験者数にも影響が出ることが考えられましたが、男子校で若干の減少があったものの、受験者数を昨年より増やした学校もあり、影響は最小限に抑えられたといえるでしょう。受験生サイドにしても指導する塾のサイドとしても、入試に向けて与えられたチャンスを最大限に生かそうという心理が働き、2010年度入試の激戦の幕開けとなったように思います。1/10には、上の〔表1〕でもわかるとおり、東京都・神奈川県の試験会場で5,700人もの小6生が試験に臨み、さらに同日に解禁になった埼玉県の私立中入試とあわせると、1万人を超す受験者数となり、「中学入試は2月から」という常識が覆されつつあります。ここ数年、どの学校も志願者数を増やしていましたが、今年は一部の学校で減少しています。また、今年は1/9が土曜、10日が日曜、11日が祝日で3日間とも何らかの試験があり、連続または飛び石日程で受験した生徒も多くいました。このあと、1/20解禁の千葉県の入試や埼玉県の入試の後半戦も行われます。CG啓明館でもこれらの入試を受験・挑戦する生徒が多くいます。それらをすべて合計すると5万人強といわれ、今年の受験生の半数以上が1月に何らかの入試を経験していることになります。

1月入試は、いままで多く受験してきた模擬試験とは異なる緊張感があります。2月入試の本番さながらに、試験会場に行けば激励の塾講師がいて、多くのライバルとの初顔合わせを行い、さらに「合格」「不合格」がはっきりと決まる…さらには、受験に際し、持ち物や受験票を揃えるところから始まって、試験会場までの経路や電車の時刻などを調べて、試験に間に合うように行くなど、試験の出来不出来だけでなく、あらゆる面でのリハーサルができることに大きな意義があります。合否の結果以上にこうした経験が、これから迎える本番入試への準備として役に立つことでしょう。

■神奈川県の出願状況

1/19現在ですでに締め切り済の学校の志願状況は以下のとおりです。(※横浜共立学園Bを除き、各学校の最初の日程のみ)

■〔表2〕 2010年度 神奈川県の出願状況 (1/19現在)
性別
学校名
募集人数
志願者数
志願倍率
09志願者数
増減(%)
 過去志願者数
2005年
2004年
 浅野
270
2,150
8.0
2,153
0
-
-
 栄光学園
180
700
3.9
623
+12.4
-
-
 サレジオ学院
100
479
4.8
476
0
-
-
 鎌倉女学院
120
699
5.8
499
+40.0
733
635
 湘南白百合学園
60
219
4.0
233
-6.0
227
172
 清泉女学院
70
246
3.5
282
-12.8
234
311
 日本女子大学附属
約90
242
2.7
334
-27.5
-
-
 フェリス女学院
180
492
2.7
522
-5.7
449
493
 横浜共立学園A
150
376
2.5
447
-15.9
430
566
 横浜共立学園B
30
599
20.0
700
-14.4
-
-

 横浜雙葉

90
291
3.2
257
+15.0
278
350
   2/1→2/2に試験日を戻もどした学校    2/1→2/2に試験日をもどした学校
☆ ・・・上記の試験日移動をした学校について、2004年(サンデーショックの年)と2005年(その翌年)の比較
※湘南白百合学園は上記の志願者数と別に帰国生入試志願者23名あり。倍率はその人数を含めた数字です。


締め切り済みの学校は上記のとおりで、その他のほとんどの学校で入試の直前、1月下旬まで願書を受け付けています。男子校は若干の増減はありますが、各学校とも受験者層自体に大きな変化はないと思われますので、例年同様の激戦が予想されます。女子校は今年はサンデーショック(キリスト教、特にプロテスタント系の学校で日曜日を避けて試験を行う。ただし、神奈川県の場合は、カトリック系の清泉女学院と横浜雙葉も試験日移動を行いました)明けの年で、志願者の増減が目立っています。今年も今までの傾向と同様に、若干の例外はあるものの、2/1に試験日を戻した学校は多くの学校に受験生が分散するために志願者を減らし、反対に2/2に試験日を戻した学校は志願者を増やすという結果になっています。志願者が大幅に減る場合は単に「易しくなる」と考えるのではなく、チャンスが広がったと捉え、ケアレスミスの防止、過去問をもう一度解きなおして知識単元の最終チェックを行うなど、今からでも出来る得点力アップの学習を行い、決して気を抜くことのないようにしましょう。上の〔表2〕で大幅増となっている鎌倉女学院も受験生の分散がなくなっただけで、大幅な難度アップにはつながりません。残りの期間で「あと5~10点アップ」を心がければ、仮に難化したとしても得点力の面で十分に対応することができるでしょう。

〔表2〕にある学校以外でも相模女子大学・捜真女学校・中央大学横浜山手・横浜英和女学院・横浜女学院・日本大学藤沢・横須賀学院など多くの学校で、締切日を待たずに昨年の志願者を超えています。ただ、大幅に増加する見込みの学校はごく少数にとどまることから、多くの学校で、ボーダーライン・実質倍率等、昨年並みに落ち着くと考えていいでしょう。「志願者が増える→難しくなる→合格しづらい」と考える必要はありません。とくに1月入試や12・1月のCG合格判定模試の結果が思わしくないような場合は、志願者増などの要因で余計に気持ちが後退しがちです。残り10日ほどの心構え・不安対処法を最後に確認しておきます。

 

  □1. 志願者が増えたら…
その学校が人気があり、すばらしい学校だから志願者も増えたのです。すばらしい学校を選んだという誇りを持って受験しましょう。多くの受験生がその学校にあこがれを持って挑戦してきます。皆さんも他の受験生のあこがれの気持ちに負けないで試験に臨みましょう。
  □2. 学習はどうしたら…

「残り10日しかない」は間違いです。入試当日の朝に試験会場でたまたま見た内容が出題された…こんなことはいくらでも聞く話です。算数の「合格奪取」、国語の「合格への五十枚」などのプリント…まだ『最後の詰め』でできることは盛りだくさんです。当たり前のことですが、他の受験生に勝つためには得点力をつけること。算数で1問を克服し、1問のケアレスミスがなくなっただけで、10点上がります。これから残りの期間での緊張感を高めれば、ケアレスミス防止や実力アップから得点力に結びつくわけです。

  □3. 気持ちの面での不安が…
CG啓明館の小6受験生は、同じ目標を持ちながら、同じ教材で学習してきた仲間たちです。特訓や合宿に参加していれば、同じスクールにとどまらず、仲間の数はさらに多くなります。受験生であれば、試験に向けてのプレッシャーや苦手科目の存在など、ほとんど同じような悩みを抱えているに違いありません。授業のない日もスクールに出向いて、同じ目標を持った仲間たちと勉強をしてみたり、CG啓明館の先生に気軽に相談してみたりしましょう。悩みを解決することから入試に向けてのモチベーションも上がって、得点力にもいい影響が出ることでしょう。
  □4. 1月入試でいい結果が得られなかった…
初めて「合否」というものを決められる入試という経験。いろいろな要因で思わしくない結果になった受験生もいるでしょう。1月入試は合否にかかわらず、学力や入試対応力をアップする貴重な機会と考えましょう。受験した問題の復習はしましたか?知識が抜けていて得点できなかった単元の学習はしましたか?1月入試の結果や入試問題の使い方はまだまだあるはずです。復習した問題は、必ずスクールの先生に持っていって、アドバイスをもらいましょう。1月入試を実施する学校の先生は自信を持って入試問題を作っています。それらの問題は2月からみなさんが受験する学校で出題されるかもしれません。


授業・講習・特訓・合宿…と歩んできた中学入試もいよいよ本番を迎えます。CG啓明館の授業担当者は1月入試に続き、2月も各学校の正門のところで激励を行います。どんなに寒い日も雪が降る日も、がんばって受験しにくるCG啓明館生を迎えます。インフルエンザや風邪もはやる時期ですが、体調に気をつけて試験に臨みましょう。体調管理も立派な「試験科目」の1つです。そして今まで多くのことを学んできた、その一つひとつが大切な「お守り」です。最高の結果を報告していただけることをスクール・本部のスタッフ一同、心よりお待ちしています。

文責 CG啓明館事業部情報チーム 松村 淳

 
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