入試最前線
2009年1月20日号
≫ 2009年度中学入試スタート!

年が明けて、本格的な受験シーズンがやってきました。CG啓明館でも大晦日から1月3日にかけて正月特訓も行われ、入試に向けての仕上げの学習に入っています。年明け前に行われた帰国生入試およびAO入試、1月に実施されている地方校の東京会場入試や解禁日の早い埼玉県・千葉県の入試が幕を明け、神奈川県においても1月8日より出願が開始されました。また1月20日には東京都の一般入試も出願開始と、2月1日の入試本番は目の前に迫ってきています。例年倍率が公表されると、「あの学校は難しくなる」などの色々なうわさが流れます。それらの風評に惑わされることによって、肝心な学習に身が入らないことにならないよう、冷静に対処しましょう。今回は現時点(1月17日現在)の2009年度中学入試の動きをまとめてみます。

■ 大人気の1月入試
2月の入試に向けての前哨戦で、「ためし受験」としても定着した感のある地方校の東京会場における2009年度の1月入試は、以下のような受験者数となりました。

     ■〔表1〕 2009年度 東京会場のおもな1月入試の受験者数
性別
学校名
所在地
入試日
 受験者数
増減(%)
2009年
2008年
2007年
 函館ラ・サール  北海道函館市
1/9
766
 814
 752
-5.9
 那須高原海城  栃木県那須郡
1/11
902
1,140
1,292
-20.9
 西大和学園  奈良県河合町
1/12

474

 537
 520
-11.7
 佐久長聖  長野県佐久市
1/12
872
1,303
1,055
-33.1
 如水館  広島県三原市
1/11
183
-
-
-
 土佐塾  高知県高知市
1/11
2,833
2,763
2,987
+2.5
 長崎日本大学  長崎県諫早市
1/11
1,841
1,652
1,136
+11.4
      ※おもな学校の志願者状況です。
      ※増減は2008年度と2009年度の比較をあらわします。
      ※如水館は2009年度が初の実施です


ここ数年、どの学校も志願者数を増やしていましたが、今年は〔表1〕にもあるように一部の学校で減少しました。今年は1月10日が土曜、11日が日曜、12日が祝日で3日間とも何らかの試験があり、連続または飛び石日程で受験した生徒も多くいました。このあと、1月20日解禁の千葉県の入試や埼玉県の入試の後半戦も行われます。CG啓明館でもこれらの入試を受験・挑戦する生徒が多くいますが、それらをすべて合計すると5万人強といわれる今年の受験生の半数以上が1月に何らかの入試を経験していることになります。1月入試は、いままで多く受験してきた模擬試験とは異なる緊張感で、本番さながらの状況で行われます。受験校に行けば激励に訪れた塾講師がいて、多くのライバルとの初顔合わせを行い、そして「合格」「不合格」がはっきりと決まる…さらには、受験に際し、持ち物や受験票を揃えるところから始まって、試験場までの経路や電車の時刻などを調べて、試験に間に合うように行くなど、試験の出来不出来だけでなく、あらゆる面でのリハーサルができることに大きな意義があり、これから迎える本番入試への経験として役に立つものと思われます。

■ 神奈川県の出願状況
これまでの中学入試最前線では神奈川県は埼玉・千葉と比較すると、受験生の増え方はゆるやかで、受験率も昨年並みかやや減少とお伝えしてきました。1月17日現在ですでに締め切り済の学校の志願状況は以下のとおりです。(横浜共立Bを除き、各学校の最初の日程のみ)

    ■〔表2〕 2009年度 神奈川県内の志願状況 (1/17現在)
性別
学校名
募集人数
志願者数
志願倍率
08志願者数
増減(%)
 過去志願者数☆
2004年
2003年
 浅野
270
2,153
8.0
2,228
-3.4
-
-
 栄光学園
180
623
3.2
763
-18.3
-
-
 聖光学院
175
815
4.7
728
+12.0
-
-
 鎌倉女学院
100
499
4.2
657
-24.0
635
664
 湘南白百合学園
60
233
3.9
294
-20.7
172
222
 清泉女学院
70
282
4.0
288
-2.1
311
224
 フェリス女学院
180
522
2.9
456
+14.5
493
422
 横浜共立学園A
150
447
3.0
406
+10.1
566
405
 横浜共立学園B
30
700
23.3
641
+9.2
-
-

 横浜雙葉

90
253
2.8
236
+7.2
350
285
   2/2→2/1に試験日を移動    2/1→2/2に試験日を移動
☆ ・・・上記の試験日移動をした学校について、2004年(サンデーショックの年)と2003年(その前年)の比較
締め切り済みの学校は上記のとおりで、その他のほとんどの学校で入試の直前、1月下旬まで願書を受け付けています。男子校はほぼ昨年並みとなっており、例年同様の激戦が予想されます。女子校では今年はサンデーショック(キリスト教、特にプロテスタント系の学校で日曜日を避けて試験を行う。ただし、神奈川県の場合は、カトリック系の清泉女学院と横浜雙葉も試験日移動を行う)の年で、志願者の増減が目立っています。今年も今までの傾向と同様に、2月1日に試験日を移動した学校は多くの学校に受験生が分散するため志願者が減り、2月2日に試験日を移動した学校は逆に志願者が増えるという状況になっています。志願者が大幅に減る場合は単に「易しくなる」と考えるのではなく、チャンスが広がったととらえ、ケアレスミスの防止、過去問をもう一度解きなおして知識単元の最終チェックを行うなど、今からでも出来る得点力アップの学習を行い、決して気を抜くことのないようにしましょう。〔表2〕にある学校以外でもカリタス女子・日本女子大附属・聖園女学院・横浜英和女学院・横浜山手女子・関東学院・鶴見大学附属など多くの学校で、締切日を待たずに昨年の志願者数を超えています。ただし、大幅に増加する見込みの学校はごく少数にとどまるとみられ、ボーダーライン・実質倍率等、昨年並みに落ち着くと考えていいでしょう。

前回の中学入試最前線でもお伝えしましたが、「志願者が増える→難しくなる→合格しづらい」と考える必要はありません。とくに1月入試や12月・1月のCG合格判定模試の結果が思わしくないような場合は、志願者増などの要因で余計に気持ちが後退しがちです。残り10日ほどの心構え・不安対処法を確認しておきます。
  □1. 志願者が増えたら…
その学校が人気があり、すばらしい学校だから志願者も増えたのです。すばらしい学校を選んだという誇りを持って受験しましょう。多くの受験生がその学校にあこがれを持って挑戦してきます。皆さんも他の受験生のあこがれの気持ちに負けないで試験に臨みましょう。
  □2. 学習はどうしたら…
「残り10日しかない」は間違いです。入試当日の朝に試験会場でたまたま見た内容が出題された…こんなことはいくらでも聞く話です。算数の「合格奪取」、国語の「合格への五十枚」などのプリント…まだ『最後の詰め』でできることは盛りだくさんです。当たり前のことですが、他の受験生に勝つためには得点力をつけること。算数で1問を克服し、1問のケアレスミスがなくなっただけで、10点上がります。これから残りの期間での緊張感を高めれば、ケアレスミス防止や実力アップから得点力に結びつくわけです。
  □3. 1月入試でいい結果が得られなかった…
初めて「合否」というものを決められる入試という経験。いろいろな要因で思わしくない結果になった受験生もいるでしょう。1月入試は合否にかかわらず、学力や入試対応力をアップする貴重な機会と考えましょう。受験した問題の復習はしましたか?知識が抜けていて得点できなかった単元の学習はしましたか?1月入試の結果や入試問題の使い方はまだまだあるはずです。復習した問題は、必ずスクールの先生に持っていって、アドバイスをもらいましょう。1月入試を実施する学校の先生は自信を持って入試問題を作っています。それらの問題は2月からみなさんが受験する学校で出題されるかもしれません。

授業・講習・特訓・合宿・…と歩んできた中学入試もいよいよ本番を迎えます。CG啓明館の授業担当者は1月入試に続き、2月も各学校の正門のところで激励を行います。昨年の2月3日は、雪の中をがんばって受験しにくるCG啓明館生を迎えました。インフルエンザもはやる時期ですが、体調に気をつけて試験に臨みましょう。体調管理も立派な「試験科目」の1つです。そして今まで多くのことを学んできた、その一つひとつが大切な「お守り」です。最高の結果を報告していただけることを本部・スクールのスタッフ一同、心よりお待ちしています。

 

文責 CG啓明館事業部 情報チーム 松村 淳

 
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