入試最前線
2008年5月20日号
≫ 2009年度中学入試変更情報

◆ 受験科目の4科化の流れはさらに加速
2009年度中学入試要項が発表されはじめました。最終的に全ての学校が出揃うのは9月ごろになりますが、すでに「受験科目の4科化」(※昨年度まで2科目または2科4科選択で実施していた入試からの変更)、「サンデーショック」に関するものが発表されています。また、2009年度入試のトピックスとして、神奈川県立中高一貫校の開校や新設の「日本大学藤沢中学校」に関するものなどがあげられます。神奈川県内で現在発表されている「4科化」中学は表1のとおりです。表を見ていただくと、すべてが2科4科選択からの変更であることがわかります。2科で勉強してきた受験生にもチャンスを与えるため、一部では2科4科選択を残していますが、将来的には全日程での4科化に踏み切る学校もあるようです。将来を見据えて入試科目を段階的に変えていく学校も増えていくことでしょう。

■表1 試験科目を4科目にする学校(5/16現在)
 学校名  入試区分  変更点  備考
 神奈川学園  C日程  2科4科選択より  
 湘南学園  A・B・C日程  2科4科選択より  全日程4科化へ
 藤嶺学園藤沢  午後入試以外  2科4科選択より  

表にある学校以外では、捜真女学校が2010年度入試(現小5が受験するとき)からB試験を4科目のみにすると発表しています。今後も4科化の流れがさらに加速するのは間違いないでしょう。
◆ 公文国際学園の大幅改革
公文国際学園(横浜市戸塚区)が教育・入試の両面で大幅な改革を行います。1993年の開校以来貫いてきた推薦入試+一般入試(2科目のみ)を以下のように変更します。

■表2 2009年度公文国際学園の入試変更
入試日
 変更前  変更後
2/1
 推薦入試
 (自己推薦+作文+面接)

 特別入試
 ※帰国生入試廃止

・自己推薦方式(自己推薦書+1教科入試)
※英・算または数・国から選択
・オープン方式(1教科入試)
※英・算または数から選択
2/3,2/5
 一般A日程,一般B日程
 (2科目入試)
 A入試,B入試 ・2科4科選択

入試変更だけを見ると、受験生の立場からは大きな変更に見えますが、公文国際学園の場合は、カリキュラム改革と教育改革とともに行われる入試改革ということで、学校の3大改革の一環であるわけです。国際コースの廃止や60分授業への移行、また、新校舎を建築して生徒の発達段階に応じて3つのゾーンに分けるなど、数々の改革が行われます。全貌は今後行われる学校説明会で明らかにされることとなりますが、「新しい学校への移行」として、今後の動向に注意が必要です。なお、CG啓明館では例年のとおり、同校の説明会を9/24に開催する予定です。

◆ 新しい学校の登場

日本大学藤沢中学
神奈川県には日本大学中学があり、静岡県の日本大学三島中学、さらに例年1月入試で100名以上のCG啓明館の生徒が受験する長崎日本大学中学など、CG啓明館は日本大学系列の学校とは非常に縁が深いのですが、2009年度は新設校として日本大学藤沢中学が開校します。すでに高校は人気校となっており、1,000名以上の生徒が3学年で在籍するマンモス校です。藤沢地区に新たな学校が開校することにより、受験生の選択肢が増えることになります。また、最近中学受験率が高まっている小田急江ノ島線沿線のさらなる活性化および、現在は県内でも受験率は低いものの、県立の中高一貫校開校(後述)という話題もある平塚地区の中学受験者の掘り起こしなど、数多くの効果が見込まれます。すでに学校説明会の日程も決定していますので、興味のある方は足を運んでみてください。

■表3 日本大学藤沢中の入試要項
 入試回  1回  2回
 入試日  2/1(日)  2/4(水)
 募集人員  50名  30名
 試験科目  4科目  4科目
※中学からの入学者は原則として高校では特進コースに進学する予定です。
※中学で80名を募集するため、高校の募集人員を80名減らします。

県立中高一貫校(中等教育学校)の開校

首都圏では他の都県に若干遅れた形になりますが、2009年度県立相模大野高校を再編する「相模原方面中等教育学校」と県立大原高校を再編する「平塚方面中等教育学校」の2校が開校します。昨年秋に県内各地で開催された県教委主催の説明会には合計で10,000人以上の参加者があり、関心と期待の高さがうかがえました。初年度は以下の日程で検査を行います。

■表4 神奈川県立中等教育学校の検査日程
 スケジュール  検査内容
 2/ 1(日)  筆記(適性検査・作文)
 2/ 7(土)  グループ活動
 2/11(水)  合格発表

新校であること、また全県を学区にしていることなどから、かなり多くの受験者を集めることは間違いないと思われます。ただし、神奈川県より例示された適性検査の問題傾向は、私立中学の入試問題傾向と大幅に異なります。また、初日の筆記検査が2/1で、県内の中学受験の解禁日としたこと、検査期間も長期にわたることなどから私立校と併願するには検討材料が多いことも事実です。

新たな学校が登場することは、受験生の側から見れば選択肢が増えると言う面で歓迎すべきことです。また、従来から中高一貫教育を行って実績のある学校もさらに、教育内容を充実していくことが考えられます。神奈川県には元気のある、すばらしい教育を行っている学校が増えていくわけです。これからは、各校で行われる説明会や、県内各地で開催される合同相談会などでさまざまな学校を研究して志望校選択の幅を広げましょう。2009年度入試では、1都3県で小学校卒業生数が前年より約10,000人増加しますが、当然それに乗じて中学受験者数も増加。厳しい入試になることは間違いありません。CG啓明館は今年も主催説明会を開催します。6月から11月にかけて神奈川・東京で初開催校も含め、30校以上の説明会を行います。学校研究の際にぜひご活用ください。

文責: CG啓明館事業部情報チーム 松村 淳


 
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