入試最前線
2008年1月19日号
≫2008年度中学入試スタート!

「受験率の向上」「小学校卒業生数減少に対して受験者は増加か」「4科受験生は増加傾向」など、前号まで数々のテーマでお知らせしてきた2008年度中学入試がスタートしました。年明け前に行われた帰国生入試およびAO入試、1月に実施されている地方校の東京会場入試や解禁日の早い埼玉県・千葉県の入試で幕を明け、神奈川県においても1/8(火)より出願が開始されました。また1/20(日)からは東京都の一般入試も出願開始と、いよいよ本格的な入試シーズンの到来です。今まで3年・2年・1年…とかけて準備してきたものの総決算の時期となります。例年倍率が公表されると、色々なうわさがささやかれます。それらの風評に惑わされて自信を失ったり、肝心な学習に身が入らないなどとならないよう、冷静に対処しましょう。今回は現時点(1/18(金)現在)での2008年度中学入試の動きをまとめてみます。

1.大人気の1月入試
2月の入試に向けての前哨戦で、「ためし受験」としても定着した感のあるおもな地方校の東京会場における1月入試は、以下のような受験者となりました。
 ■2008年度 東京会場のおもな1月入試の受験者数 
 学校名
 所在地
2008年
2007年
増減
 土佐塾  高知県高知市
2,763 
2,987 
-7.5% 
 西大和学園  奈良県河合町
537 
520 
+3.3% 
 函館ラ・サール  北海道函館市
801 
752 
+6.5% 
 那須高原海城  栃木県那須町
1,119 
1,292 
-13.4% 
 佐久長聖  長野県佐久市
1,362 
1,135 
+20.0% 
 長崎日大  長崎県諫早市
1,643 
1,136 
+44.6% 

表にもあるように、各学校とも昨年度同様、多くの受験者を集めました。今年は暦の関係で、1/12(土)・13(日)実施の東京会場入試が多くなり、1/10(木)解禁の埼玉県入試のあとにあたるため、志願者減も予想されましたが、結果的にはこれだけの受験者数となっており、「1月受験は定着」といえるまでになりました。CG啓明館の「難度別入試日一覧」で80%合格ライン偏差値が64の西大和学園から39の長崎日大まで、受験できる学校もバラエティに富んでおり、2月からの受験を考えて1月受験校も選べる時代になりました。ここに挙げた受験者数の合計だけでも8,000名超。多くの受験生が2月を迎える前に、すでに試験の緊張感を味わったことになります。このあと、1/20(日)解禁の千葉県入試や埼玉県入試の後半戦も行われます。CG啓明館からもこれらの入試を受験・挑戦する生徒が多くいますが、そのような受験生すべてを合計すると、1都3県で5万人強といわれる今年の受験生の半数以上が1月に何らかの入試を経験していることになります。

2.神奈川県の出願状況
これまでの入試最前線では神奈川県は埼玉・千葉と比較すると、受験生の増え方はややゆるやかで、さらに学校側が自校の内容をしっかりとアピールしているところが多いので、様々な視点での学校選択ができるという点で幸せであるとお伝えしてきました。 1/18(金)現在、すでに締め切り済みの学校の志願状況は下記のとおりです。(※横浜共立学園Bを除き、各学校の最初の日程のみ)

  ■ 神奈川県内の志願状況(※1/18(金)現在締切済みの学校)
 学校名
募集人数
応募者数
倍率
07応募者数
増減
 浅野
270 
2,228 
8.3
2,217 
+0.5% 
 栄光学園
180 
763 
4.2
826 
-7.6% 
 サレジオ学院
100 
508 
5.1
513 
-1.0% 
 聖光学院
175 
728 
4.2
812 
-10.3% 
 鎌倉女学院
100 
657 
5.5
699 
-6.0% 
 湘南白百合学園
60 
294 
5.4
298 
-1.3% 
 清泉女学院
70 
288 
4.1
294 
+2.0% 
 フェリス女学院
180 
456 
2.5
462 
-1.3% 
 横浜共立学園A
150 
406 
2.7
396 
+2.5% 
 横浜共立学園B
30 
641 
21.4
408 
+57.1% 
 横浜雙葉
90 
236 
2.6
270 
-12.6% 
※湘南白百合学園の倍率は帰国生を含みます。 

締め切り済みの学校の状況は上記のとおりですが、その他のほとんどの学校で入試の直前、1月下旬まで願書を受け付けています。当初の予想では、小学校卒業生数の減少と逆行して受験者数は増加するとの見方がありました。しかし、上記の学校の出願の出足はゆるやかで、ほぼ昨年並みの志願者数に落ち着いた学校がほとんどです。鎌倉女学院は、表にある1次試験の定員を20名増加したことで、倍率が前年度の7.0倍から5.5倍になっています。ボーダーラインが若干下がるため、チャンスとなるでしょう。ただし、2次試験は定員が20名減少しているので要注意です。横浜共立学園Bは、例年2/3に入試を行っていますが、今年は当日が日曜日のため、4日に入試日を移動しています。このような年は倍率が上がる傾向にありますが、実際の受験者は志願者の45%程度におさまると思われます。倍率がアップしたからといって恐れず、70%の得点を目安にがんばりましょう。表にある学校以外では、藤嶺学園藤沢・北鎌倉女子学園・横浜英和女学院・横浜富士見丘中等教育・自修館中等教育・鶴見大学附属・東海大学付属相模など多くの学校で、締切日を待たずに昨年の志願者数を超えています。ただ、前年度から大幅に増加する見込みの学校はほとんどないことから、ボーダーライン・実質倍率等、昨年並みに落ち着くと考えていいでしょう。
さて、前号でもお伝えしたとおり、「志願者が増える→難しくなる→合格しづらい」と考える必要はありません。特に1月入試や12・1月のCG合格判定模試の結果が思わしくないような場合は、志願者増などの要因で余計に気持ちが後退しがちです。ここからは残り10日ほどの心構え・不安対処法を確認しておきます。

 1. 志願者が増えたら・・・
その学校が人気があり、すばらしい学校だから志願者も増えたのです。すばらしい学校を選んだという誇りを持って受験しましょう。
 2. 学習はどうしたら…
「残り10日しかない」は間違いです。入試当日の朝に試験会場でたまたま見た内容が出題された…こんなことはいくらでも聞く話です。算数の「合格奪取」、国語の「合格への五十枚」などのプリント…まだ『最後の詰め』でできることは盛りだくさんです。当たり前のことですが、他の受験生に勝つためには得点力をつけること。算数で1問を克服し、1問のケアレスミスがなくなっただけで、10点上がります。これから残りの期間での緊張感を高めれば、ケアレスミス防止や実力アップから得点に結びつくわけです。
 3. 1月入試でいい結果が得られなかった…
初めて「合否」というものを決められる入試という経験。いろいろな要因で思わしくない結果になった生徒もいるでしょう。1月入試は合否にかかわらず、学力や入試対応力をアップする貴重な機会と考えましょう。受験した問題の復習はしましたか?知識が抜けていて得点できなかった単元の学習はしましたか?1月入試の結果や入試問題の使い方はまだまだあるはずです。復習した問題は、必ずスクールの先生に持っていって、アドバイスをもらいましょう。

授業・講習・特訓・合宿・…と歩んできた中学受験もいよいよ本番を迎えます。CG啓明館のスタッフは1月入試に続き、2月も各学校の正門のところで激励を行います。体調に気をつけて試験に臨みましょう。体調管理も立派な「試験科目」の1つかもしれません。そして今まで多くのことを学んできた、その1つ1つが大切な「お守り」です。最高の結果を報告していただけるのをスタッフ一同、心よりお待ちしています。

 CG啓明館事業部 情報チーム 松村 淳


 
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