入試最前線
2007年10月20日号
≫1月入試の現状と利用法

2008年2月から始まる東京都・神奈川県の中学入試まであと100日程度。小6受験生は模擬試験の受験・過去問題の演習等が進み、合格判定や志望校の過去問題での点数等、多くの数字が
出てきて、実際の受験校や併願パターンをどうするべきかを悩んでいる真最中だと思います。2月からの受験に先がけ、1月に一般入試を行っている学校も数多くあります。CG啓明館ばかりでなく、首都圏全体でこの「1月入試」を利用する受験生が非常に多くなっています。

■ 1月入試とは
(1) 埼玉県(1月10日解禁)・千葉県(1月21日解禁)の一般入試に挑戦する。
(2) 地方校の東京入試・県外入試を「ためし受験」として利用する。
当然のことながら、(1)(2)とも、転居や寮制の学校を当初から志望することによる受験もありますが、ここでは、(2)を1月受験の定義として話を進めます。

■ 1月入試の受験者が多い学校

〔表1〕 1月入試で多くの受験者を集めている学校
性別
学校名 区分 所在地 応募者数
2007年
2006年
2005年
2004年
那須高原海城

一般入試Ⅰ

栃木県那須郡
1,292
1,204
1,032
1,029
函館ラ・サール 東京会場・前期 北海道函館市
752
660
565
568
西大和学園 東京会場 奈良県河合町
520
448
379
223
函館白百合学園 首都圏前期 北海道函館市
334
253
757
309
秀光中等教育 東京会場奨学生 宮城県多賀城市
334
334
337
133
佐久長聖 東京会場 長野県佐久市
1,055
1,263
867
651
長崎日本大学 東京・神奈川1回 長崎県諫早市
1,136
395
-
-
土佐塾 東京会場 高知県高知市
2,987
2,134
2,119
2,225

〔表1〕にあるように、1月入試の受験者はここ4~5年で非常に多くなってきました。地方校の入試は1992年に土佐塾中が東京入試をスタート。当時は千葉県の学校を受験するのが主流で、300名程度の受験者数から始まりましたが、徐々に浸透して受験者数を伸ばしてきました。〔表1〕の中でも2007年は1月8日に試験を実施した那須高原海城・函館ラ・サール・西大和学園・佐久長聖・長崎日本大学・土佐塾の合計で7,742名となり、多くの生徒が1月の早い時期から受験の緊張感を味わったことになります。1月入試に全国の数多くの学校が参入することで、いわゆる「段差をつけた受験」を本番の受験前に経験できる時代になりました。

〔表2〕にもあるように、一言で1月入試校と言っても、レベルは様々です。普段の進路指導でも「実力相応校」「挑戦校」「押さえ校」…など、段差をつけた受験校選びが主流ですが、1月受験においても同様のことが言えます。2008年度入試において、上記の学校は1月9日~14日の間に試験日が集中していますが、これに、20日から開始される千葉県の入試(市川・渋谷教育学園幕張・国府台女子学院等)を組み合わせれば、1月入試でもいわゆる「併願パターン」が出来上がります。この併願パターンは、実力より若干上の「挑戦校」もあるわけですから、決して「全勝」である必要はないのです。


■ 1月入試の効果

1月入試校にそれほど選択肢のなかった頃は、「1月中に1校合格してその合格証をお守りに2月に向けて勢いをつける」などと言われていました。しかし、現在のようにこれだけ選択肢が増え、「挑戦校」まで現れると、必ず合格するという保証はありません。また、1月入試で失敗したからといって、2月の本命校にも失敗するということも決してないのです。

「1月受験に不合格になって、自分の勉強がまだ足りないことがわかった。まずは1月受験の問題を復習して、第一志望校の過去問を問題を覚えてしまうぐらいまで解きまくった」
「土佐塾の試験(早稲田大学)を受けて、受験生の多さにびっくりした。合格最低点で合格して『ヤッター!ラッキー!』とはしゃいでいたところ、塾の先生に『そんなことで浮かれているなら、もう1点足りなくて不合格になったほうが刺激があったはずだ』と怒られて、身が引き締まった」
「1月受験は1勝1敗。合格のときよりも不合格のときにいろいろとアドバイスをくれた。1月中に合格・不合格とも経験できて、受験の厳しさを知った」

〔表3〕1月入試不合格から2月に第一志望合格をしたCG啓明館受験生の例

1月入試受験校
2月合格校
西大和学園 ×
浅野 ○ (8名)
西大和学園 ×
聖光学院 ○ (2名)
函館ラ・サール ×
浅野 ○ (3名)
土佐塾 ×
横浜共立学園 ○ (1名)
土佐塾 ×
慶應義塾湘南藤沢 ○ (1名)
土佐塾 ×
鎌倉女学院 ○ (3名)
渋谷教育学園幕張 ×
栄光学園 ○ (6名)
渋谷教育学園幕張 ×
フェリス女学院 ○ (3名)
※渋谷教育学園幕張は千葉県の学校で、この本文中の「1月入試校」とは
異なりますが、件数が多いため、ここでは掲載いたしました。

CG啓明館でも1月受験の好結果から2月に一志望校に合格した生徒もいれば、上記のように、不合格を前向きにとらえて2月に好結果を得た生徒もいたりと効果はさまざまです。〔表3〕は2006年度・2007年度入試において、厳しい1月入試を経験し、2月に見事第一志望合格を勝ち取ったCG啓明館受験生の結果の一部です。

■ 2008年度の1月入試

〔表4〕 2008年度1月入試
性別
学校名 区分
入試日
科目
会場
那須高原海城 一般・1月
1/13
4科
海城中(新宿ほか)
特待生
1/20
4科
早稲田予備校(高田馬場)
函館ラ・サール 東京会場・前期
1/9
4科または
国算理
TOC五反田
西大和学園 東京会場
1/14
4科
早稲田大学
函館白百合学園 首都圏前期
1/20
4科
市川グランドホテル
秀光中等教育 東京会場奨学生①
1/9
4科
アルカディア市ヶ谷
東京会場奨学生②
1/13
4科
慶應義塾大学三田キャンパス
佐久長聖 東京会場
1/14
4科
グランドプリンスホテル新高輪(品川)
工学院大学新宿キャンパス
長崎日本大学 東京・神奈川1回
1/13
2科4科
選択
日本大学 生物資源科学部(六会日大前)ほか
土佐塾 東京会場前期
1/13
4科
早稲田大学

2008年度も2007年度とほぼ同様の学校で1月の東京会場入試が行われます。
合否の結果のみならず、入試の第1ラウンドが約3週間早まることで、入試に向けての学力の仕上げを自ずと早めなければならないことによる、学習効果も期待される1月入試。CG啓明館では、過去の経験をもとにして、1月入試の結果へのフォローもお約束いたします。首都圏の多くの受験生が集結するこれらの入試を使って、2月からの入試で最大限の効果を生みましょう。

文責 CG啓明館事業部 情報チーム 松村 淳

 
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