入試最前線
2007年3月20日号
≫2007年度中学入試総括

■年々アップする受験率
私立中学人気・公立との学習内容の格差・受験率17%超・…年々増加していく中学受験人口ですが、中学受験そのものがこれほどマスコミに取り上げられた年も珍しかったのではないでしょうか。受験者数が増加しているとはいえ、まだ17%という集団ではあるものの、「厳しさ」「過熱」などの文字が新聞やニュースなどを賑わせ、中学入試自体が社会現象化しました。
2/25(日)のCG啓明館主催中学入試報告会でもお知らせしましたが、小学校卒業生数と受験率の関係は以下のとおりです。

折れ線グラフをご覧いただくとわかるとおり、受験率は年々高くなっています。来年は小学校卒業生数が1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)で約12,000名減少します。ただし、中学受験人口が減少することはないと考えられていますので、受験率がアップするのは確実な情勢で、18%超~20%の範囲内で推移するものと思われます。

■厳しかった実質倍率
受験者が増えたわけですから、倍率も高くなり、ボーダーラインが切れ上がった学校も数多くありました。神奈川県内で前年より25%以上志願者が増えた学校(志願者100名以上・2/2受験まで)は以下のとおりです。

日程
学校名
志願者
昨年志願者
増加率(%)
2/1

-

武相
617
500
23.4
2/1
-

山手学院

389
303
28.4
2/1
-
関東学院
348
262
32.8
2/1
-
東海大学付属相模
401
318
26.1
2/1
-
神奈川学園
314
232
35.3
2/1
-
聖セシリア女子
218
155
40.6
2/1
-
聖園女学院
184
126
46.0
2/1
午後
横浜隼人
130
81
60.5
2/1
午後
横須賀学院
108
80
35.0
2/2
-
相模女子大学
170
97
75.3
2/2
午後
横浜富士見丘学園中等教育
508
287
77.0
顕著な増え方をした学校を表に示しましたが、この表にある以外の学校でも軒並み前年を上回る受験者がありました。一つの大きな特徴として、2007年度入試は厳しいものになるという情報が飛び交って、[前半日程で合格校を確実に得ようとする→ある程度の実力を持った受験生が中堅校に集まる→中堅校が難化する]この流れから難化した学校が多くなり、さらに前半日程での手続き率が高くなったために定員の少ない後半日程で各学校とも合格者を絞らざるを得ない状況で実質倍率が高くなるという現象が起きました。神奈川県内で、前半日程と比較して後半日程の実質倍率が顕著に高くなった学校は以下のとおりです。
性別
学校名
前半日程
後半日程
募集名称
試験日
受験者数
合格者数
実質倍率
募集名称
試験日
受験者数
合格者数
実質倍率
鎌倉学園
1次
2/2
548
151
3.6
2次
2/4
482
76
6.3

逗子開成

1次
2/1
795
250
3.2
3次
2/5
482
60
8.0
カリタス女子
1回※
2/1
129
46
2.8
3回※
2/6
196
30
6.5
神奈川大学附属
A日程
2/2
763
268
2.8
C日程
2/6
347
21
16.5
関東学院
A日程※
2/1
316
90
3.5
C日程※
2/5午後
452
51
8.9
湘南学園
A日程※
2/2
294
54

5.4

C日程※
2/6
289
39
7.3
日本大学
1回※
2/1
913
299
3.1
2回※
2/5
794
101
7.9
山手学院
A日程※
2/1
370
103
3.6
C日程※
2/4
372
70
5.3
の日程の受験者数・合計者数は2科・4科合計。 共学校は男子・女子合計。
神奈川大学附属のA日程は4科、C日程は2科。

また、今年は例年と比較して後半日程での実質倍率の高さが顕著になっています。右の日程別の実質倍率をご覧ください。
2/3ですでに平均の実質倍率が4倍を超えるという、今までにない入試となりました。これを受けて、各学校ともいい生徒を集めるために、受験日程の移動や定員配分の変更、複数回出願者に対する優遇措置などで、受かりやすさをアピールする学校も出てきます。ただし、2/4日以降の日程に関しては、前述のとおり、定員も少なくなっています。午後入試なども含めて、2/2までには合格校を取って、心の余裕を持って後半戦に臨むという併願パターンが必要になってくるでしょう。

7~8年前と比較すると、2科受験が減少し、90~95%が4科受験という時代になりました。たとえば、聖園女学院のように全日程2科から2科4科選択の入試を部分的に導入したり、また学校によっては日程によって4科でしか受験できない入試を導入するなど、4科受験への動きが活発になった年でもありました。
これらを鑑みても、「入試は厳しくなる」という見方は来年も続くものと予想されます。それは、単に厳しい・難しい・入りづらい…という捉え方もできますが、同時に教育内容に魅力があるから志願者が多くなるという捉え方も成り立ちます。学習内容・学校行事の充実・土曜講座などによる生徒の活性化をはじめ、国私立中学には魅力がたくさんあります。2008年度入試に向けて、CG啓明館では各中学校の主催説明会やスクール保護者会にて最新の情報をお伝えしていきます。お子さま一人ひとりのより良い中学受験を実現するために、保護者の皆さまにも多くの学校をご覧いただきたいと思います。

 
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